詩「肌」
『受け継ぐ手』
あかぎれの手に
軟膏を刷り込む
この手は祖母の手
私の手に似てるけど
指の形が祖母のもの
大きくなったと抱えられて
祖母の指はよく見てた
温かくて柔らかで
肌が少しかさついていた
祖母になった私は
私のことを抱く
私はいつも寂しくて
祖母はいつも温かくて
この手は祖母の手
私が引き継いだ手
***
大人になって加齢が進むと、自然と当時の父母や祖父母が顔を出すことがある。そういうとき、人は死んでも魂が残るなどと言うのかなと思う。
ブラックライトに映える星々~俳句・短歌・詩企画~ 秋犬 @Anoni
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます