第7話エピローグ

美咲はその場で現行犯逮捕され、施設に勾留された。


そして、勾留されている最中に隙をみて自殺をはかり死亡したのである。


美咲は貴司に向けて遺書を残していた。

その遺書が貴司に渡される。


貴司は戸惑いながら遺書を開き、読んだ。



-お父さんへ-


逮捕されてしまってごめんなさい。


でも私は何も悪くありません。

悪いのは全部あの女の方です。


あの女は私とお母さんからお父さんを奪ったにもかかわらず何も反省せず、それどころか私の死を望んでいました。


あの女は人間ではありません。

鬼畜な極悪人です。悪魔なのかもしれない…。

あの女が死んだのは自業自得だと思います。


今頃は地獄に落ちて、もがき苦しんでいるんじゃないかな?


あの女とその息子の事はもう忘れてください。


お父さんの家族は私とお母さんだけだよ。


私はずっと、また家族3人で暮らす事を夢見てきました。


でももう、無理なんだよね。

あの女のせいで私達家族はめちゃくちゃになっちゃったもんね。


幸せだったあの頃は、もう二度と戻ってくることはないんだよね。


だから私は死ぬ事にしました。


先に天国へ行って待っています。


何十年か経って、お父さんとお母さんも天国に来たら、今度こそ家族3人でずっと幸せに暮らそうね。


また最初からやり直そう。

約束だよ。


それまでお空の上から、お父さんのことをずっと見ているから。


美咲より

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ずっと見ている 琴塔子 @tukito_usagi

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