心に薬を入れているような感覚

簡潔なタイトルに惹かれ、
冒頭の文章から心を鷲掴みにされてしまいました。

月を盗むという行為。

現実離れしている話のテーマですが、酷く現実味がある世界観と主人公の等身大の心境のおかげで、物語の中の常識としてすんなりと受け入れることができました。

SFとは少し違うのかもしれませんが、月を盗むという行為の影響について、しっかりと設定が作り込まれているのが好きです。

最後まで読んだ時のスーッと心に何かが沁み渡るかのような感覚が忘れられません。

ただただ私の心にこの「月泥棒」は深く刺さってしまったということを伝えたいです。

月を盗むという行為が一体どういうことなのか考えながら読むのがオススメです。

素晴らしい作品をありがとうございました。