今も君は、君の中で生き続けているのだろうか

ロボットの記憶の移植や魂の在り方についてをよく考えさせられた作品でした。

同意書にサインするときの感覚から、アルナと再会し様づけで呼ばれる感覚。

ロボットと暮らしていない私ですが、自分ごとに思えるほど物語に没入できました。

アルナは何故2年前からメモリがパンパンになるほど記録していたのかがわかったとき、全身に鳥肌が立ちました。

主人公もその時、目の前にいるアルナが以前までのアルナと生きているということを実感したと思いますが、主人公と同じ体験を私も物語を通じて身に刻むことができました。

これらはTEKKON様の丁寧な文章がなせる最大の技だと思います。

改めてタイトルを見るとより一層解釈が深まるこの感じがたまりません。

すばらしい作品をありがとうございます。