平易な言葉で、柔らかな語り口でありながら、登場人物達の心情が過不足なく伝わる素晴らしい文章に目を見張ります。そこから繰り出される優しさは決して押しつけがましくはないのにいつの間にか感じ入ってしまう。冒険そのものよりも、道中のふとした瞬間の方が輝いているのでは、と感じる素敵なお話です。
主人公はドワーフでありながら魔術師だ。主人公の師匠は高名な魔術師だったが、禁忌に触れてこの世を去った。その師の故郷に花を手向けるために、主人公は旅立った。そんな中、主人公は戦闘狂で寝坊屋のエルフの…続きを読む
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