程よい甘さのファンタジー

平易な言葉で、柔らかな語り口でありながら、登場人物達の心情が過不足なく伝わる素晴らしい文章に目を見張ります。そこから繰り出される優しさは決して押しつけがましくはないのにいつの間にか感じ入ってしまう。冒険そのものよりも、道中のふとした瞬間の方が輝いているのでは、と感じる素敵なお話です。