(伏線の説明)

最後まで読むと、悲しいエンディングじゃないかと思われる方がいると思います。


なので、需要があるか知りませんが、ネタバラシします。



まず、主役の白い猫は、変身魔法が使えます。


変身には代償があり、それは自分の寿命ですが、最後まで蝋燭を使いきっても死ぬわけではありません。

彼の父や母は最後には、欠片になりました。

死ぬわけではなく、身体の一部分に心が閉じ込められ、「物」と化します。

白は、最後に、自分の毛に閉じ込められます。



次に青い目の女性ですが、超能力者です。

相手のことが、テレパシーでわかる力があります。

その能力の反作用として、「温度があるもの」を不幸にしてしまいます。

しかし、代わりに「温度を持たないもの」と超能力で会話できます。

温かいものと触れあうことができず、冷たいものとは触れあい、心を読み、会話できる運命です。ぬくもりを感じることができない悲劇の女性です。

なので、女性は最初から、超能力を使い、猫が男性だと知っています。

知っていて、辛いですが、放任します。

自分と猫が一緒に触れあうことはできません、猫を不幸にしてしまうからです。

人間になると、猫は一時間しか姿をたもてませんから、一緒にはいれません。



女性が猫とずっと一緒にいて話をするためには、

猫が物になる未来しかありません。

なので、女性は辛いですが、猫が命を削ることを、我が身のように耐えます。


「猫でも構わない」

「手足が痛むのですか?」

の台詞から、女性は猫が男性だと気付いています。


猫が毛になると、女性は猫を抱えて嬉しさから涙を流します。

そして天を仰ぎ、

天国にいる両親に言います。


「私はもう(猫と一緒だから)寂しくないよ」




これからも猫は女性と毎日、触れあい、話をして生きてゆけます。


ハッピーエンドです。




しかし、この物語には、女性の心の奥にある真なる悪意も含まれます。

猫を自分のものにしたいという気持ちだけで、猫を助けず、苦しませます。

人を不幸にする人間の、心の奥にある闇を表現しています。

結果として猫も幸せになりますが、ブラックな裏の裏事情を盛り込みました。

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蝋燭(ろうそく)は白く残り まじかの @majikano

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