まじかの

あたしはルル。 孤島で父ちゃんと二人で暮らしていた。 「ルル、お前は次の魔王になる」 ある日、かつて魔王だった父ちゃんはあたしにそう言った。 あたしはまだ子供で、魔王というのが何…

僕は他の人にはない魔法の力が発現していた。 それは『預言』 この世界でまだ預言という力を持った人はいなかった。 その預言の力はあまりに大きく、僕という運命はそれに委ねられていったー

私はお兄ちゃんが好きな妹、ミミル。 ある日、お兄ちゃんと両想いだと気付いた私は、お兄ちゃんに提案をする。 「私達のことを誰も知らないところに行けたらね」 それから私の周りで、奇妙…

ある日、私は世の中の全ての事を知りながら、生まれた。 私は家事をするために作られたロボット、サクラ。 製作者のアキに作られた私には、製作者も知り得ない秘密があった。 私には、心が…

１００年ほど生きる虫、それが僕だ。 僕は花の蜜を吸いながら、大して考えもせず、のらりくらり生きていた。 ある日、僕が住んでいる廃墟の家に、ある一家が越してくる。 その一家は、魔法…

天使の店長、キッシュはアルバイターを求めていた。 ある日、彼女の店にある天使がアルバイターとしてやってくる。 その子の名前は、アイリ。 その頃地上では、双子の妹が事故に遭い、亡く…

人と仲良くできない、学生のミオ。 ミオは昔から、人には聴こえないある声が聴こえた。 ある日、学校のゼミに、あるキノコが運ばれてくる。 そのキノコには、人と同じような手足や目があっ…

魔法が存在する世界ユム。 そこには、色々な人、天使、魔物がいて その数だけ、物語があるー 様々なストーリーが、まるでサラダのように彩られていた。

俺がいるマルニーチク国。 その国は、周囲が敵国に囲まれ、絶体絶命の状況であった。 しかし、敵が攻め込めない理由が１つあり、それは俺という存在であった。 魔弾のスナイパー、イシュウ…

風使いの魔導士、風花（フウカ）。 30歳のその風魔導士は、タクシー運転手をしていた。 日々、色々な乗客が彼のタクシーに乗り込んでくる。 揉め事を持ち込みながらー

戦士キャリスは３人の仲間と共に、迷宮パストラを降りていた。 地下３２階、最深部と思われるフロアに到達するも、 そこには何も無かった。 小さい、箱の以外には―

雪山を統べる、氷の王、クゥトス。 氷の王一族は、成人する前に、親元の雪山を離れ、独り立ちする。 齢２３歳にしてある雪山の神になったクゥトスは、ある日、吹雪の中、倒れている女性を見…

隣国との魔法大戦。 その中で俺は一兵士だった。日々、劣勢である戦いに疲れ、俺は心を休めようと、線路沿いの桃色の花畑を訪れていた。 そこでは、一人の少女が遊んでいたー

不死鳥の生き血を、魔素と合わせて調合すれば、不死の薬になる。 それは噂や幻ではなく、真実であることが、過去の記録から示されていた。 ある男は、その生き血を求めて、ある港町に移り住…

荒廃した世界、食べ物も水も、尽きかけたその砂漠の町には、生まれつきしゃべれない障害をもつ少女がいた。 少女の名前は、メルメ。 メルメには誰にも言えない秘密があった。 それは、光の…

１２歳の少年は、どうしてもそれが欲しくなり、野原で瑠璃色の蝶を捕まえ、部屋に持ち帰る。 虫籠に蝶を入れた当日から、少年には、不思議な現象が起きるようになるー

小学５年生のシュウ。 クラスのみんなが魔法を覚醒する中、彼はまだ魔法が使えるようにならず、日々悩んでいた。 そして魔法を使えないことで、彼は仲間外れにされてしまう。 ある、雨がた…

とあるダンジョンを潜る４人。 24下層を彷徨う彼らの内、 １人はすでに死亡し、魔物に食われていた。残りの３人も息絶え絶えで、皆、息は荒く、引きずられている僧侶の１人は腹から血を流…

白い猫は、独りで住むところを転々としていた。 ある時、見知らぬ公園で、色白の女性を見る。 石や、花、草木に話しかける女性に猫は心惹かれていく。すぐに、猫と女性は、近しい関係になっ…

二人の天使、マリとミリは、長い間、地球を観察しながら過ごしてきた。 そんな中、気弱なマリは突然、ミリに打ち明ける。 「私、人間になろうと思う」 戸惑うミリはそれを止めるが、マリは…