雨音は頬を打つかな

アオイロノペン

第1話

人知れず泣きたい

ふりはじめた雨のように

気がついたら

音楽みたいと思うような

リズミカルな雨音は

小鳥の足音のように

この胸を小さく駆ける


なぜ悲しいのと聞く

なぜ怖いのと問いかける

なぜ人と違うのかと思う

すべてが

すべての答えは

君を大切に思うから


雨は夜が更けるほど

激しくなるだろう

夜は雨をつつみ隠すだろう

わたしは今夜は泣けるだろうか

レモンひときれ

グラスに搾るだろうか

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