転生先俺が一番強い俺が一番強い俺が一番強い俺が一番強い俺が一番強い

最強神ゴッド無敵超強すぎドラゴン

プロローグ

 名前 敷島 誉 享年23歳

 経歴

 2005年3月三園中学校 入学


 2007年4月秋山高校 入学

 2007年5月 クラスメイト殺害の

 ■■年■月

 2007年7月 イギリス在住の起業家を殺害


 2009年11月12日      アメリカにて死刑囚となる

 2009年11月 監獄内の全囚人    殺害し脱獄

        ■■年■月

 6月4日 の民家に侵入、一家殺害

 2010年3月 首を吊り死亡


 はっきり言って無茶苦茶な人生だ。

 先刻、管理所により詳細が確認された魂には、なにか映画の脚本でも読んでいるのかと思わせるような人生が描かれており、おもわず目を疑ってしまう。

 なにかの手違いだろうか。

 全くの違うどこかで暮らしているたくさんの人生に目を通す仕事上、目を疑わざるを得ない記述も稀に見かけるがここまで前例のないものは初めて目にする。

 所々魂が破損しているのか、人生の情報を完璧には読み取れない。


 他の惑星に住む死亡が確認された人間、エマを蘇らせることができると言われているエマの棺桶。

 それに最も身近な審判員という職に就き二年は立とうとしていたが未だこのオーバーテクノロジーに対する不気味さが拭えないままでいる。

 国の誇る技術と言うには、あまりにも不明瞭な点が多すぎるのだ。


 これからこの男の審判が行われる。

 国の発展に貢献しうるか否かによって判決が下され、事足りていれば実用化、至らないようであれば棄却され次の魂を待つことになる。


 男の人生は、俺が今まで見てきたエマの中でも常軌を逸していた。

 魂とは本来事細かに、その者の人生を追体験できるような形で描かれる。

 それに比べ男の魂は単純すぎて、あまりにも情報が少なすぎるのだ。


 国語辞典ほどの分厚さを持つ本が連なる書斎を横目に、たった一枚の用紙に思考を巡らせ難解な情報を紐解こうとしたが、結局理解への糸口は見つからぬまま審判の時がやってきてしまった。

 この男の担当になってしまったからには、ここにある情報だけで魂の行く末を決めなくてはならない。

 しかしこの経歴では実用化はありえない。仮に私がそう判断を下したとしても最終審判で無効とみなされるだろう。


 仮にこの男を実用化したとしてはたして素直に言うことを聞くだろうか?

 実用化された者には不満を募らせ反乱につながらぬよう好待遇で迎えられるが経歴に見られるのは目的のわからぬ殺戮だけで、報酬で動くような人間にはあまり見えない。

 反乱の危険性が高いため、実用化は見送るべきだろう。


 そんな内容を書き連ね、エマ審判所への門を叩く。

 どのみち、この仕事が終わればしばらくは休暇だ。

 もうひと踏ん張りだとお気に入りのキャラメルグミを頬張り審判所内へと足を運んだ。

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