夢の網
欲望の純度について 店員がじょうずに零すスパークリング
終わらなければハッピーエンドは来ないことボルボローネの粉糖ぽろぽろ
わたくしをとある容器にたとへられ葱捨てるやうに鍋に入れたり
くだものの名前のクラス ひとりずつ撫でられるために頭はまるい
彫刻刀の刃先いろいろ 地球儀をまっさかさまにして怒られる
空気入れ、それっぽい言葉、夢の網 いくつになってもうまく使えない
あかるさへあなたの指がすべりこむ蜜柑のうすい肌をはがして
鼻梁から眉へあなたをたどるとき涙のようにしずかな指だ
夜がひとつ欲しくてひろげあう四肢のなんてつめたい部品だろうか
毎月短歌 石村まい @mainbun
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