踊る阿呆に見る阿呆
- ★★★ Excellent!!!
漫然とライトノベル作家を目指したくなった男。
やるならとことんやろうと、夜間大学を選び、人気のシナリオを片っ端から読み込んでいく。
彼の有り余る熱量と時間は、ゆっくりと姿を変えていき……
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「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」
有名な徳島阿波踊りの出だしですが、その大切さがわかる物語でした。
彼は私でもありました。熱意の向きを間違え、自分の素質を見間違え、未練と虚無感に囚われていく。
さっさと阿呆になって、皆と踊るべきだったのです。