休職に至るまでの話
やっと、少しずつ文章が書けるようになってきました。
忘れない内に状況が悪化していった流れを振り返ろうかと思います。
一番の原因は人間関係によるストレスだと思います。
前にも書いたのですが、その時自分は現場監督として改修工事をやっていました。
鬱になった頃は、少し歳の離れた先輩と二人で一つの工事を担当していました。
この先輩とは、以前自分が外壁改修をやった際に近くで別の工事をやっていたので相談役のような形で一緒に仕事をしたことがありました。その際におそらく苦手意識がついたのだと思います。
この方は普段は飲みに連れて行ってくれたり親しくさせてもらっているのですが、一緒に仕事をすると相性というかうまくやれないことが多かったです。
そうした中で、報連相についての判断ができなくなっていきました。
上司との関係性が良好であれば気軽に相談や報告ができるのでしょうが、この時の私は若干パニック障害みたいな症状も出始めており、何を報告すべきで、何が自分で判断して良いことなのかを見失っていました。
結果として、「アレは勝手に判断するのにわからなくなったらコレは聞いて来るんだ? 全部自分で判断して俺が責任取ればいいんじゃないの?」というような感じで、上司との関係は日に日に悪化していきました。
そして、普通の会話も億劫になり私はなるべく顔を合わせないように日中やるべき事務仕事をほったらかし現場にずっと出るようになりました。工事写真の整理や日報等大した業務ではないのですが、塵も積もれば山となります。
ここで私の悪い癖なのですが、日報等のいくつかの仕事については今やらなくてもまぁ大丈夫だろうと考えてしまいます。このせいで余計に関係を悪化させてしまったのだと思います。
更に月日が経つと、ケアレスミスが増え、上司とうまく会話ができなくなってきます。うまく会話ができないというのはたわいない会話も何かを責められるのではないかと常に緊張と漠然とした不安を抱え会話を早く切り上げようとしていました。そうすると、伝達事項を伝え忘れたり懸案事項を相談できないなど悪循環がより加速していきます。
上司から、一日の終わりに翌日のことを想定や流れを考えるようにしようと提案があり、翌日の朝に考えてきたことを確認するということになりました。
最初はなんでもいいから考えてくれば良いという感じでしたが、徐々に詰められるようになってきました。
朝から詰められ言葉が出ず「君は全然考えられてないんだよ」ということを確認する作業を毎日やっていくと、一日の終わりにはもう考えはまとまらず、帰宅して布団に入っても夜眠れなくなります。そして朝が来て家を出るということすらも、かなりの気力を振り絞らなければ出来なくなっていました。
このころから、あまりにもPONをしてしまうので、自分は発達障害なのかもしれないと思い精神科への受診を決意しました。おそらく自分の人格や何かを否定して自分はダメな人間なのだから仕方がないのだという風に考えていたし、その証拠を上司に示さなければとでも思っていたのかもしれません。正直この頃の記憶はあまり覚えていません。
幸いにも現場の近くには働いている人の為に23時まで診察を行っている精神科があった為、19時の枠が空いていたので予約を入れました。
結果としてここで鬱であることを自覚します。
自分はこの時報告してまた何かを言われてしまう、ということばかり考えていました。
翌日報告をして、矢継ぎ早に「でも問題ないのでこの現場が終わるまでは大丈夫です」と謎のアピールをし、その週を終えます。
翌週月曜。
どうしても、家から出れず病院によってから向かう旨をショートメールで伝えました。
そこで、医師からドクターストップがかけられました。すぐに上司に連絡してその足で【約ふた月の休職】という指示が書かれた診断書を持って本社へと向かいました。
会議室で報告を終え、ゆっくりと休むよう会社から指示が出てようやく少し心が軽くなったのをよく覚えています。
これがざっくりの休職までの流れです。
自分サイドからの景色なので上司についての記述には間違いがあるかもしれません。この方も私の為に夜考えをまとめて朝相談しようと言ってくれたりいろんなことを考えてくれたのは確かです。そのすべてに自分がうまく答えられなかったのですが、今考えてもおそらく休職以外に道はなかったのかなと思います。
人間関係の悪化にどちらか一方が悪いということはほぼないと思います。自分もここに書いていないことで上司におそらく迷惑をかけているので変な風には読まないでもらいたいなと思います。
誰が悪いとかではなくあくまで自分がどういう風に考え方や行動が変化していったかということを見てもらいたいです。
悩んでる方は、なるべく早く精神科へ行ってみてください。
休職日記 詩章 @ks2142
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。休職日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます