第45話

「やっぱり、井端さんうまくなっていますね」僕は言った。

「そうなんだ、動物の絵も微妙だがうまくなっているんだ」

僕から見たら、井端さんの動物の絵はものすごくうまいと思う。

しかし、これにはそこに通じるものしかわからない何かがあるのだと思う。

「今度、北条さんも呼んできてよ」

井端さんが言った。

僕はしばらく井端さんの絵を見て帰ることにした。


次の日、僕は、ロベルトのバスケの試合を見に行った。

ロベルトはダンクを何回もして。活躍していた。

結局試合は結局、ロベルトのチームが勝った。

「さすがだね、ロベルト」

「福山来てたのか、ダンクみた」

「ああ、見たよ、2桁得点してたじゃん」

「バスケって面白いだろ」

「取って取られてだからね」

僕とロベルトは、電車に乗って帰った。

「佐伯にも見てもらいたかったよ」

「佐伯と明日にでも会うか」

「そうだね。3人で集まろう」


次の日、

佐伯とロベルトと俺で飲食店であった。

「バスケ勝ってよかったね」佐伯が言った。

「そうなんだ、2桁得点した。」

3人で楽しく話した。

「バスケ選手ってなんでみんな背が高いんだろうな」

「それは、背が高い人がバスケをやっているからじゃないか」僕が言った。

「ヒーロー漫画よんだ?」

「ああ、読んだよあれはいいよね」

「だよな」佐伯が言った。

僕達は久しぶりに3人出会って会計を終えた。

「また、3人出会おうな」

「またな」

ロベルトと佐伯に別れを言った後、

僕は北条さんの家に向かった。

ちなみに、北条さんの家に行くのは久しぶりである。

僕にとって北条さんの家に行くことは勇気がいることでもある。

なぜ、北条さんの家に行くかと言うと、来てと言われたからである。

北条さんの家は僕の家からは25分位離れている。

案外、いい距離かもしれない。

僕は、道を歩いていると、猫が塀を登って歩いていた。

可愛いなと思った。

猫はなんでこんな人間に愛される存在になったのだろう。

あの魅力的な動きは人をひきつけさせる。

動物好きが多いのには理解ができる。

北条さんの家の近くに行くと

僕はインターフォンを押した。

「入っていいよ」北条さんが言ったので

僕は家に入った。

家に入ると北条さんが待っていて、

手洗い場を借りてからリビングに来た。

「どう、女子の家」

「いや、どうと言われても困るけど」

「福山君の家綺麗すぎて見習っちゃった」

たしかに、家の中を見ると前より整理整頓されている。

「なにしようか。今度旅行でも行く」

「いいね、旅行しよう」北条さんが言った。

「じゃあ、沖縄の海いこう。」

「夏に行くか。」

旅行の計画を立てた。

夏休みまで後1か月。

8月1日に沖縄の海で泳ぐことが決まった。

宿を決めて、食事をする場所も決めた。

「海ってたのしみだよね」

「たしかに、久しぶりの海って感じ」

僕にとって海というのは、静かで自分を見つめる時間でもあった。

海というのは、青く深く、何かを覗いているように思った。

「海っていいよね」

「なんで」

「だって、福山くんとどっか行くとき、いつも水族館とか水が関係してくるでしょ、。

そういう運命何だと思った」

たしかに、僕はこの頃、海にいっている。

海を見ると心が安らぐからかもしれない。

「たのしみだね」

「うん、まあ夏で沖縄行けるのはたのしみだよ」

僕達は、海で何をしたいか言い合った。

「海と言えば、タツノオトシゴでしょ」

「海にタツノオトシゴっていたっけ」

「いるいる、そこらへんに」

「沖縄ってやっぱすごいんだね」

「熱帯魚が泳いでいるよ。沖縄で危険なのは暑さだね」

「車ってけっこう暑くなるんでしょ」

「そうそう大変だよ」

沖縄は夏はやっぱり暑い。

そんな暑さの中海に入るのは気持ちがいいだろうけど、

海はやっぱり特別だ。

「そういえば、井端さんもこの前沖縄行ったらしいよ」

「ほんとに」

「たぶん仕事で言ったんじゃないかな、沖縄に知り合いの画家がいるから

手伝いに行ってくるって」

「井端さんの人脈って色々広がっているよね」

「たしかにそうね」

僕が井端さんに出会ったのは集会で出会った。

井端さんは才能豊かである。

僕は、ゲームをした。

また、あかねにゲームしないでと言われた。

1時間だけゲームをして。

本を読んだ。

「ほんと、福山くんってゲーム大好きだよね」

「まあ、ゲーム好きだから。」

本を読みながら言った。

最近、本を読む人が減っているみたいだ。

きっと、本を読むという行為がすきじゃなくなっているのだろう。

だって、娯楽がたくさんある中に、頭を使う娯楽なんて

歓迎されないのかもしれない。

本を読むということは、頭の中で順序を立てて、物事を考えれる能力だ。

いま、読んでいる本は、

漁師の本である。

カジキを釣るまでの死闘を描いた本。

僕は漁師と言うものが好きだし、尊敬しているが

なりたくはない。なぜなら海は寒いから。

寒いと、孤独な感じがする、

カジキを一本釣りするときの、心境などが

本の中では描かれている。

やっぱ魚釣りって楽しいよな。



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福山の日常 Taku @Taku777701

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