特級ダンジョン【死刻の黄昏】

そして、そのまま空ちゃんや璃那ちゃんと話し、数週間後。

私は……この国、いや世界トップクラスの難易度で、それでいてこの世界で唯一の特異性を持つダンジョンに居た。

「はぁ……なんで私がこんな目に」璃那ちゃんはどうしてるかな……。

「ガルルルル……」

狼の声がし、私は耳を塞いだ。(なんで、ここに『無能力者』である私が……)ああ、そうだ。このダンジョンは……世界で唯一能力が使えるダンジョンだ。そして……生還した者は二人、どちらも能力者の中でも一番強いとされている空級能力者ソライロ、その二人が一緒に挑みようやっと生還できるのだ。何で私がここにいるか、それは簡単。差別で単位が取れず、退学を避けたければ社会の役に立てということで強制的に入れさせられた。



ここに来るまで、モンスターに襲われこそしていないが、私はポーチと今着てる服くらいしか持ってこれていない。まあ、死ぬ前提だから当たり前、かな。

というか、このポーチは何か入っているのだろうか。すっかり確認を忘れていた。

確認すると、モンスターが落とす魔石と毛皮が入っていた。美味しそうなのでその魔石を食べたところ、体が少し軽くなった。


周りに石が沢山落ちている。狼の唸り声が聞こえる。水の流れる音が『聞こえた』。


【私とが入れ替わる】


「いや、なんでこんなとこ入れられてるの私……」流石にここから生還はそれこそ狼の血肉を喰らうしかないと思うけど、そこまで人間捨てきれてないからね……いや、魔石食べまくればワンチャン行けるかな?っと、来ちゃったかぁ……

「グルルルルルルル」「五月蝿い、死んで」そう言うと私はその狼の頭を殴った。だが、【能力が】ため、そこまで吹き飛ばなかった。


ああ、そうだ。



【作者から】

タイトル詐欺?していないため問題無し!短いですがここで一旦締め

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能力者の世界で、能力を「使えない」少女は最強となる ソラ @sora05105255

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