第6話 赤尾恋とハジメテ

「なんだ、それじゃあそう言ってよ。じゃあ早速シよっか」


 俺は赤尾の手を引きながらそう蠱惑的に微笑むと、少しにやけた赤尾の顔が目に入った。


「えっ…ちょ、ちょっと待てよ! もっとこう…抵抗とかするもんなんじゃねぇのか!?」


 赤尾は俺に興奮と困惑が混ざった顔を向けてそう言った。だが俺の答えはもろちんNOだ。…あ、間違えた。――もちろんNOだ。


「赤尾さんは僕とえっちしたくないの?」

「し、したい!!」


 食い気味でそう答える赤尾に俺は笑みで返し、赤尾は俺のピュアスマイル(腹黒)に顔を少し赤く染めていた。


「じゃあ良いでしょ。――ほら、行くよ?」


 俺はそう言って赤尾を連れ、空き教室にやってきた。この時間は誰も使っておらず、それどころかこの辺りはなぜか人通りが少ない。ご都合主義を感じるね。


「ほ、ホントにするのか? 一応勝負下着は付けてきたけど…」


 この世界にも勝負下着は存在するらしい。少し前に気になって調べたのだが、常に勝負下着を着ていつでもセックスが出来るようにしている、なんて層も一定数いるらしい。


「折角だし脱がせ合いっこでもしよっか。先に僕の服、脱がせて?」


 俺が初めてかつ赤尾とヤるシチュエーション、それは『同級生とのあまあまえっち』だ。これに関しては全人類が好み、誰もが夢を見るシチュエーションだろう。

 前の世界では貞操観念も普通で、それなのに人は『あまあまえっち』を求めるのだ。この男に免疫のない世界で『あまあまえっち』をしたら、俺のことが忘れられなくなるだろう、そう思ってのこのシチュエーションだ。


「い、いくぞ…」


 赤尾は震えながらも俺の服に恐る恐る手を伸ばし、俺の服に触ろうとした瞬間手が震えていたせいで俺にパイタッチした。


「んっ……くすぐったいよぉ」

「わ、わりぃ。でもホントにさせてくれるんだな……!」


 赤尾は俺の反応を見て、目を輝かせていた。やっぱ犬っぽいな。


「もう…ほら、ちゃんと脱がせてよ」


 俺は赤尾の手を取り、制服のボタンの場所まで持っていく。


「お、おう! ……よし、できたぜ…ってその恰好は!?」


 俺が着ていたワイシャツは脱げ、準備していたものが露わになる。それは俺が先日投稿していたマイクロビキニだ。赤尾は布面積の少ない俺の上半身をギラギラした目で見ている。裏垢をフォローしてくれてるみんなもこんな目をしてるのかな…?


「ほら、下も…ね?」

「フーッ…フーッ…」


 いやお前は獣か。とツッコんでしまうくらい完全に目が獣のソレだ。そんな目をしつつも、優しい手つきで下半身も脱がせてくれる。


「どう…かな? 似合ってる?」


 俺は手を合わせた後少し首を傾げながら、上目遣いで赤尾にそう聞く。


「クッソ似合ってるしエロい…」

「ふふ、そっか。じゃあ赤尾さん…いや恋も脱ぎ脱ぎしようね?」


 恋は俺が名前で呼ぶとすごく嬉しそうな顔をして頷いた。


「僕のことも凪斗って呼んでいいからね。好きに呼んでよ。…っとよし、これでいいかな」


 俺は恋の制服を脱がすと、そこにはたわわに実った果実があった。俺の乳房測定器おっぱいスカウターには『G』との結果が出た、これはすごい。

 

「…やっぱり、こんなデケェのって気持ち悪いよな。…ごめん」


 辛そうな表情をした恋に俺はこう耳打ちした。


「僕実はね――胸の大きな女性も好きなんだ」


 すると恋はお世辞はいいと微笑んだので、俺は自分の剛直を指さす。布がほぼ意味をなさず、もろにチンが出てしまっている。Gなんて凶悪なモノを見せられたら誰だってこうなるだろう。


「ななな、こんなにおっきくなるもんなのか…!?」

「恋のおっぱい見てるとこうなっちゃった…えへへ」


 前の世界で考えると租チンを見て濡らしているJKということか…? よくわからん状況になってる…。


「恋、次はお互いに愛撫しよっか」

「ああああ愛撫!? それって俺が今から天辻のち、ちんぽを…」

「そう。手で気持ちよくしたり、舐め合ったりするんだよ。知ってるでしょ?」


 俺がそう言うと、恋は深く頷き生唾を飲んでいた。


「じゃあ触るね、恋」

「うん……んっ」


 俺の手が恋の局部に触れると、そこは洪水と化していた。期待してたのかな…?


「恋のココ、すっごく濡れてる。かわいいよ」

「あ、あまちゅじ…それやば……んっ」


 指先でクリトリスを刺激し、恋の反応を見ながら刺激を増やしていく。


「口空けて、恋」

「ん…? んむっ!?!?」

「んちゅ…れろ…ぷはっ。――僕のファーストキス、あげちゃった」


 俺がそう言うと、恋は俺に抱き着いてすごく嬉しそうにしていた。


「だ、だめ…あまちゅじ、イク……イクイクイクッ!」


 刺激を強め始めると直ぐにビクンビクンと身体を揺らす恋。恐らく絶頂したのだろう。


「はぁ…はぁ…あまちゅじ……もっと…」

「もう、欲しがりさんだなぁ」

「しゅき…あまちゅじしゅき……ってそれよりお、お前キスしただろ!?」


 恋はハッとした後俺の肩を軽く揺らしながら聞いてくる。


「うん、したけど…ダメだった?」

「い、いやダメじゃねぇけどよ…逆にいいのか? 初めてだったんだろ?」


 優しい子だな…やっぱり『あまあまえっち』にしてよかった。


「うん。――でも恋なら僕のハジメテをあげてもいいなって思ったんだ」

「ふぇ? そ、そりゃありがたいな……」


 顔を赤くし、少し目をそらしながらそう言う恋。


「じゃあ次は、僕のを気持ちよくしてもらってもいい?」

「おう! 任せろ!」


 恋はその大きな胸を揺らし、ガッツポーズをしながらそう言った。やはりおっぱいは正義だ。


「ど、どうだ? 気持ちいいか?」

「うん、上手だね恋」


 俺がそう言うと、恋は嬉しそうに微笑んだ。正直結構気持ちよくて直ぐ射精だしちゃいそうなんだよな…。


「ねぇ恋。もし良かったら胸で僕のを挟むように扱いてみて欲しいな…」

「ん、できると思うけど…本当にいいのか? 気持ち悪かったら直ぐ言えよ?」


 優しい子だ…。世間では忌避されるモノを自分が持っていて、他人からの風当たりも厳しい時もあっただろうに、今はこうして僕のことを心配してくれているのだ。良いおっぱいには良い魂が宿るってことだね。


「んっ、恋…気持ちいいよぉ」

「そ、そうか? へへ、こんなので喜んでくれるならいつでもするぜ」


 てかこれやっべ。Gのパイズリまじやっべ。


「天辻のちんぽ、すっげぇ硬くなってる…ほんとに興奮してくれてるんだな」

「恋、もう我慢できないかも……イっちゃいそう…!」


 俺がそう言うと恋は少し慌てた後、なんと俺のモノを咥えた。


「っ恋!?――やばいイクっ!!」

「んんんっ! んむんむ、んぐっ。――精子ってこんな味なのか!」


 ドクドクと音を立てるように射精し、恋の温かな口の中にたっぷりと精子を出すと、恋はもぐもぐと咀嚼して飲み込んだ。そして未知の味に目を輝かせている。


 そしてチャイムの音が鳴る。下校時間のサインだ。


「時間的にここまでかな。気持ちよかったよ、恋。また僕とこういうことしてくれる?」

「お、おう! 天辻さえよければいつでもするし、その…この先のことも……ってなんでもない!」


 ラノベにでてくる鈍感系主人公なら今のを聞き漏らしただろうが、俺は残念ながら耳がいい。恋が期待しているのをきちんと聞いた。


「ふふ、恋がいい子にしてたらその先のこともできるかもね?」

「な、なぁ!? 忘れてくれぇ!!」


 俺がそう揶揄うと、恋は顔を真っ赤にしてそう言う。


「忘れないよーだ。じゃあまた明日ね!」

「着替えるの速っ!? ま、また明日な!」


 そして俺は母に今から帰ると連絡し、校門を出て歩いていた。


「うーん、今日の裏垢なににしようかなぁ」


 そんな呟きを誰かに聞かれていることにも気づかずに。

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貞操逆転の世界に転生したのでビッチを目指すこととする 一般異常性癖者 @normal_S

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