『運命を失い、取り戻す男』
小田舵木
『運命を失い、取り戻す男』
「私達が済む世界は数多の可能性の連なりであり、今のこの現実はその1バリエーションに過ぎない」
悲しそうでもなければ真理を発見した風でもない
僕はその意見に反対だった。多世界解釈に根ざした発言、それは一見真理を突いているように見えるが、僕はとにかく反対だった。
「この世界は。僕らが選んだ現実だ。僕は運命って言葉を信じるよ」
「ロマンチストだね、君は」
「じゃなきゃ。僕らが出会った事もただの可能性になっちまう」
「ただの可能性じゃない。ただ、同じ高校で同じクラスだっただけ」
「だけど僕は。君に一目惚れして…告白して…こうやって付き合ってる。可能性を選び取ったんだ」
「君が。たまたま私に話しかける未来になっただけ」
「僕が、選んだんだよ、千恵」
「君は選んでなんかいない。ただの偶然だよ」
「全く。君は。ニヒルと言うか…自分を信じてないんだなあ」
「自分なんて。世界という舞台に立った役者に過ぎない」
「シェイクスピア。それっぽい台詞だが、そんなもん、僕は信じないね」
「見解の相違。ま、それをすり合わせていくのが男女関係というモノ」
「すり合わせなんて。必要ない。君が僕を信じてくれさえすれば良い」
「それは傲慢な物言いじゃない?私は。何を言われようが。この意見を曲げるつもりはない」
「それは僕もそうさ。いくら好きな女の子の言葉だって…信じてやれない事もある」
「
「いいや。ただ、頑固なだけさ。そして、自分の意見が絶対だって思ってる」
「君は。自分を愛しているんだね」
「ああ。千恵。君を好きになった自分を信じて、愛してる」
「私はその感情に見合う女かしら?」彼女は寂しげに言う。ブランコを漕ぎながら。
「見合うさ。僕が選んだんだ」
「私は―そうは思えないけどな」
「…まだ。未来は手つかずで残ってる。これから君を説得するさ。どれだけ時間がかかろうとも」
「…そっか」彼女の顔は。嬉しそうで嬉しく無さそうな、そんな顔だった。
◆
千恵は。それからの未来を。閉ざしてしまった。
とどのつまり自殺したのだ。
その発見者は僕だった。
ある朝。千恵を家に迎えに行った時。
部屋で首吊りをしている彼女を。発見してしまったのだ。
僕はそれを見た時、死体を見たショックよりも先に。
やっぱりな、という感想が湧いてしまった。
世界をただの偶然の連なりだと見做していた彼女。
彼女なら。こういう未来も現実の1バリエーションに過ぎない、と言い放つだろう。
僕はそこから先、現実を現実だとは思えなかった。
千恵の葬式が営まれたのだが。それを空から見守っているような気持ちだった。
棺桶に収まって白い顔をした千恵。ただの腐敗するタンパク質の塊になった彼女。
それが。式を経て、火葬場に運ばれ、焼かれる…
それは人を世界から消すプロセスだが。僕には
◆
僕は千恵の死の後、PTSDを発症して。
1年の休学を経て大学に進んだ。
あの頃は抜け殻のように勉強した。そうじゃないと。どうしようもなかった現実が僕を襲うから。
僕は勉強した結果、志望校に進むことが出来た。
千恵なら…それは数多の可能性の一つに過ぎない、と言い放つだろう。
以前の僕なら。その意見に反対することも出来たが。
今の僕は生前の千恵のような見解に至ってしまっている。
僕は。偶然、この大学に進む未来に居るに過ぎない。それは特別な事ではない…
大学生活は。抜け殻のように過ごして居る間に終わってしまった。
なにせ。僕は。現実を数多の現実の1バリエーションに過ぎない、と信じているのだから。
僕の眼の前で起きる大学生活のイベントも、ただの現実の1バリエーションだ。
こういう未来を僕が観測しているに過ぎない。
そう思うと。現実は紙っペラのように薄く感じる。
眼の前に居る学生仲間も。ただの舞台の上の役者に過ぎない。
僕はただの観測者。自分の運命の主体者じゃない。
◆
淡い現実感に浸って生活している内に。
僕は30を迎えた。
現実は数多の可能性の1バリエーションに過ぎない…こんな思想は20代前半の内に捨てておくべきだったが。未だにその思考から抜け出せずにいる。
それもこれも。千恵の死のせいだ…なんて他人のせいにするのも良くないが、僕はそう思ってしまう。そも、思春期の恋人の死、これがどれだけ一人の男を駄目にするか?それを考えて頂きたい。
僕は仕事を。適当にこなしている。別に手を抜いている訳ではない。
だが。そこまで真剣になれないのも事実だ。
そして。プライベートに関しては。かなりドライな生活を送っている。
…恋人が出来なかった訳ではない。だが。どの女も。千恵のようには想えなかった。
コイツと僕が一緒に居るのは。ただの偶然の成す業だ…そういう思考が真剣な交際の邪魔をする。
僕は数度目の破局を経て。
一人の寝室で寝転がっている。今日は休日で。
仕事がないと、僕は暇を持て余してしまう。
本当はもっと、充実した人生を送るべきらしい。
同僚にもよく言われる。
だが。この淡い現実を。どう真剣に生きれば良いのか?
僕はそれが分からなくなってしまっている。
僕は昼前にベッドから起き上がって。
とりあえず身支度をして、買い物に出かけ、ジムに行き。
そして家に帰って静かに酒を呑む。
…僕はアル中の気があるかも知れない。
成人してから、毎日酒を呑んでいる。酒を呑んでないと、現実の薄さに絶望してしまうのだ。
グラスに。ウオッカを注いで。
そこにオレンジジュースを注ぐ。スクリュードライバー。
これは酒の味を
酒なんて。美味いものではない。ただただ薬臭いだけだ。
だから一番臭いの薄いウオッカを選んで、わざわざ甘いジュースで割っている。
酒に酔うと。
どうしても千恵の顔を思い出してしまうのだが。
最近、どんどんと顔の印象を忘れつつある。
彼女の微笑みが好きだった僕は。その顔を
脳の可塑性は恐ろしい。どんどんと新しい記憶で千恵を消していく。
人の完全なる死は。他人から忘却された時に訪れる―
誰の言葉だったか。僕はその言葉の恐ろしさを今、味わっている。
酒の酩酊と共に。
だが。
千恵の死も。現実の1バリエーションに過ぎない…大した話ではないのだ。
ただ。千恵が死ぬ方向へ転がった現実を僕が観測しているに過ぎない。
千恵の死は。ただの世界の1イベントだ。取るに足らない。
そして。それに絶望する僕も。ただの世界の1役者。僕にそういう台本が渡されたに過ぎない。
◆
人生という劇を僕は演じている。
僕は悲劇のヒーローだが。そんな事はどうでも良い。
いい加減、僕も30だ。千恵の死は12年も前。そろそろ切り替える頃合いらしい。
日々は
僕はそれを見送っている。
数多の可能性の分岐に僕は立ち、数多の役者を相手する。
だが。そこに現実感を見いだせない僕。12年も前の出来事に囚われた僕。
ああ、僕は情けない男だ。
だが。人の死は。それだけのインパクトがあるイベントなのだ。
僕は。
千恵の死以来、自殺を考えた事が数回ある。
千恵が死ねたのだ。僕だって簡単に死ぬことが出来る…
僕の自室には。ロープが常に用意されている。
それを使って。何時でもこの舞台から降りれるように。
だが。実際に自分の首を締めてみると、反射的にそれを解いてしまう。
僕の精神は人生に絶望しているが。僕の体はそんな事は知ったこっちゃないのだ。
僕は30のある日。
もう一回自殺を試してみようかと思った。
別に、大した出来事があった訳ではない。
ただ、観測し続けるのに疲れたのだ。
…自室でまた試してもいいが。
自室では何度も自殺に失敗している。
なので。僕は近場の適当な山に行くことにした。
…人の土地で死ぬと、後が色々面倒なのだが。それは自室でも変わりはない。
◆
僕は電車に乗って。
近場の森が広い山へと向かう。
そして。登山道から外れて、森の中に分け入る―
木が規則的に生えた森。そこは人を迷わせる。
僕は森に入って1時間後には方向を見失っていた。
だが。そんな事もどうでも良い。僕はここに死にに来たのだから。
森の中で。
適当な広場を見つけた。
僕はここで自殺を決行することに決める。
とりあえずそこら辺の地べたに座り込む。
そして。ポケットの中に仕込んでおいたウオッカ入りのスキットルを取り出す。
…うん。素面で自殺を決行する気にはなれなかったのだ。
自販機で買っておいたオレンジジュースを口に含みながら、僕はウオッカを呑む。
喉が焼ける感覚。そして胃に熱い液体が落ちる感覚。
「アンタは。何をしてんだよ」そんな声が聞こえてきた。
「…山で酒を呑んでいるんだよ」僕はその声に
「死ぬ気か?」木立の中から女の子が現れる。服装は登山服。どうやらハイキングの途中らしい。あまり山深いトコロに入ってなかったのかな。
「…そういうつもりはないよ」僕は嘘で返してしまう。
「の割には。軽装もいいトコだ。山を舐めんなよ、おっさん」
「山の初心者なのさ。勘弁してくれ」
「勘弁するも何も。アンタが死んだら。山が穢れる」
「穢れ…ねえ」
「死ぬなら。自分の部屋にしろよな、おっさん」
「まずは。死ぬのを止めるべきじゃないか?」僕は突っ込んでしまう。
「んなモン、止められる訳がねえ。自分で死ぬって決めたんだ。そいつは運命ってやつさ」
「運命、ね。懐かしい物言いだ」
「運命なんて。珍しいものか?」
「珍しいと言うか、僕もかつてはそう信じていたよなあ、と」
「かつては、ねえ。今は信じられないとでも?」
「まあね。世界なんて。数多の可能性の連なりに過ぎない。今のこの現実はその1バリエーションに過ぎない」
「…難しい物言いをするな、おっさん」
「おっさんじゃなくて。僕は千島、という」
「千島さんよ、あまり人生を複雑に考えるなよ、無責任な物言いだが」
「複雑でもないさ。ただ。現実というのはたくさんあって…今のこの現実なんて、その一部でしかないって話さ」
「そんな事、誰が言ったんだよ」
「ヒュー・エベレット三世…かな。正確なトコロはど忘れしたけど」
「そんな意見もあるんだな…」
「ところで君は。何をしているんだい?」僕は彼女尋ねる。
「君じゃねえ、
「
「いんや。逆。変な道に入った部員が居ないか見に来た」
「そしたら。山で軽装で酒を呑んでる馬鹿に出くわした、と」
「全く。面倒もいいトコだぜ」
「そら済まんな」
「…私に見つかっちまったんだ。山での自殺は諦めな。山から下ろすからな」
「全く。人生はどう転ぶか分からない」
「全くだ。さ、水やるから。それで酔い醒まして、行くぞ」千絵は水の入ったボトルを手渡す。
「…しょうがない」僕はその水を受け取り。フラフラと立ち上がる―
かくして。
30の僕は自殺にまた失敗し。
千絵と出会ったのだった。
◆
世界は可能性の連なりの一部である。
僕はそう信じて居たのだが―
ある日のあるバーで。千絵に再会してしまった。
あの山での自殺未遂から2年後の事である。
僕はバーの止り木でスクリュードライバーを静かに呑んでいたのだが。
その隣に。大学生のような女の子が座ってきて。
なんとはなしに顔を見つめたら、彼女だった訳だ。
「また。出会ってしまったか」僕は彼女に話かける。
「…あ?ううんと?知り合いだっけ?」急に話しかけられてた彼女は驚いたが。
「2年前。山で。軽装で酒を呑んでた馬鹿だよ、覚えてないかい?」
「…ああ、思い出した。部活ん時に出会った―」
「千島っておっさんだ」
「自殺志願者のおっさん。千島さん。生きてたんだな、てっきり死んだかと」
「どうにも自殺失敗が響いてね。今は何となく生きている」
「そら。良かったじゃないか」
「良かないよ、ただ日々を浪費しているのさ」
「んな事、私は知らん」
「責任、取ってほしいね」僕は冗談めかして言う。
「なんだあ?酒に付き合えば良いのか?」
「…ま、ここはバーだ。そして君も一人…何かあったのかい?」
「別に。ただ。暇してたからな。話相手を見つけに来ただけさ」
「んじゃあ。僕がお相手しよう」
「ま、酒奢ってもらうか」千絵は笑顔でそう答える。
「…しかし、おっさんよ。人生を難しく捉えていたよな?」千絵はファジーネーブルを呑みながら問う。
「難しくないさ。ただただ現実感が薄いだけ」
「現実感なんて生きてりゃ付いてくるもんだ」
「僕はそうもいかなくてね」
「…面倒くさい思考形態してんな?おっさん?」
「そりゃまあ。色々ある訳さ、人生30年も生きてると」
「私は。その3分の2しか生きてないが、そんな面倒な思考形態を獲得するに至らない」
「そいつは健全なこった。僕のように病むんじゃないぞ」
「心配要らん。私は病む暇すらねえ」
「忙しいのかい?」
「大学生は案外忙しいな」
「バイト、勉強、プライベート…確かに面倒くさい」
「生きてたらさ。現実で忙しいだろ?あんな面倒な事を考えている暇はないっての」
「女性は現実的だな」
「男性は
「それって、僕の事かい?」
「ああ。否定はしない。千島さんよ、人生はシンプルだ。アンタが考えているより」
「シンプルであった試しがない」
「それはアンタの思考のシステムの問題だ。現実の問題じゃねえ」
「男ってのは現実の上に更に何かを見てしまう」
「そりゃ暇だからだな」
「手厳しい。君はとことん現実主義だ」
「…そうでもないけどな。私も女だ。運命とかしょうもないモノは信じているよ」
「しょうもなくはないさ。僕もかつては信じていた」
「かつては、ねえ。何かあった訳だ」
「まあね、高校生の時に彼女が自殺をしてね、それ以来だな、現実に現実味を感じなくなったのは」
「…そりゃ大変だったな。だが。それだけで人生を空虚に捉える理由になるのか?」
「なるんだな、案外。ま、死んだ彼女の受け売りだけどね」
「アンタは…失ったモノのせいで。人生を空虚にしてる」
「人の死は。色んな影響を人に与えるものさ」
「私は。人が死んだって経験が少ない。なんとも言ってやれん」
「それは幸せな事さ」
「私も。身近な大切な人が死ねば。現実感が薄くなるんだろうか?」
「君の経験に依るとしか。僕はたまたまそういう世界を選択しちまった」
「不幸だったな…としか言いようがない」
「どうも。しかし。こうやって君に再会するとはね。少しは運命とやらを信じても良い気がしてきた」
「アンタの人生の主観者はアンタだ。どう解釈しようが自由だ」
「ま、乾杯でもしようか」
「付き合うよ」
こうして。
千絵と僕は酒を酌み交わす。
不思議なもんだ。2年前に出会った彼女と今、酒の席を共にしている。
まさしくこれは運命的だが…僕は最後の最後で自分の思考に戻ってしまう。
これは数多の可能性の中から無作為に選ばれた現実に過ぎない。
大した事じゃないのだ。
◆
僕は千絵に酒を呑ませ過ぎたらしい。
彼女はすっかり出来上がってしまい。
饒舌な彼女のトークを聞くハメになり。
その上、家まで送って行くハメになった。
…一体何故こうなってしまったのか?いや、僕のせいだけど。
「前は私が山から下ろしてやったんだ。今日は頼むぞ〜」
「へいへい。しかし、君は酒に弱い」
「おっさんが強いだけだよ」
「僕はアル中気味だからね」
僕は。千絵を抱えて路上を歩く。
空には幾つかの星が煌いていて。真ん丸な月が一つ。
途中でコンビニに寄って水を買うが。彼女は受け付けなかった。
…参ったな。やり過ぎた。
道をしばらく歩けば。彼女のアパートがあり。
僕は彼女をアパートに押し込む。
彼女は玄関口ですっかり寝こけている。
…2年前のあの時は逞しく見えたものだが。
一皮剥いてしまえば。ただの20の女の子だ。
僕はそんな彼女に救われたのだ。
それもまた。運命だったのかも知れないな。
◆
あの晩から。数日が経つ。
僕の携帯にメッセージが入る。
…千絵だ。酔っ払った勢いで連絡先を交換したのだ。
「今日、暇か?飯に付き合え。前のお礼だ」
「良いよ、そんなの。アレは僕が悪かった」
「私は借りを作りっぱなしにするタイプじゃない」
「…まあいい。今日の―時―で」
こうして僕は。
またもや千絵に出会う。
ちょっとしたフレンチレストラン。
ここは僕が支払いを持とうとしたが、彼女に断られてしまった。
「なあ。おっさんは運命って信じるか?」コースの最後のデザートのソルベを食べながら彼女は言う。
「信じないよ、基本的に」
「…私と再会したのってさ、運命的じゃないか?」
「…まあ、思わないでもない」
「ならさ。その運命に乗っかってみる気はないか?」
「なんだあ?男にでもフラレたか?」
「違えよ。私はそう男に
「止めとけ止めとけ、おっさんと付き合うのなんて。その上僕は自殺未遂を起こすような男だ」
「…だからこそ。放っとけないね」
「君は面倒見が良いんだな?」
「よく言われるよ」
「しかし。同情で付き合うとロクな事はないぞ」
「しかし。運命を無視するのも忍びない」
「僕に惚れる要素あるかい?」
「ないね。ただ。アンタみたいなのを放っておけないだけだ」
「相変わらずの手厳しさ」
「ま、宜しく頼むわ」
「何故、断られない前提なんだよ?」
「おっさんなら。こういうのも可能性の一部とか言って受け入れそうだ」
「…そこは否定できんな」
「さあさあ。んじゃあ。今日は初デートって事にしとこうや」
「気が早いよ」
「良いの良いの。これも運命なんだよ」
僕は。
どうやら。運命とやらを取り戻したのかも知れない。
千恵と同じ名の千絵に依って。
これからどう話が転ぶのかは分からないが。
まあ、どうにかなるだろう。
『運命を失い、取り戻す男』 小田舵木 @odakajiki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます