あとがき2 初めてコンドームを買った時の話

この本と国際恋愛体験記録を読んでくれた人から質問が来た。


デート沢山してたわりに、ずっとコンドーム買ってなかったんですか?


ということで、コンドームのサイズがわかった時の話を書く。


僕は基本ビビリ。


恥ずかしがり屋だし女性を自分から誘うなんてことは基本的にはできない性格だ。



作品を読んでもらうとなんとなくわかると思うが、経験不足の頃は完全受身。


いや、今も受け身ではあるが、今よりもはるかに相手が行動に移すのを待つタイプだった。


だから女性に誘われてようやく行為に発展するパターンばかりだった。


それこそ、大学院生時代に韓国人彼女ができるまで自分から積極的に誘うなんてことはなかったと思う。


初めてまともな彼女ができて、ようやく誘う勇気が少しずつ出るようになっていった。


ただ、女性を誘うこと以前に僕にはさらなる問題があった。


そう、韓国人女性と付き合う頃まで、自分1人でコンドームを買う勇気すらなかったのだ。


コンビニや薬局でコンドームを買えるというのは、友達やテレビの話でなんとなく知っていた。


でも実際に手に取ったこともなかったし、どんなかたちで売られてるのかもわからず、買えるのは知っていたけど、どの棚にあるのかもわからなければ、そもそも買う勇気がなかったのだから調べる気もなかったのだ。


初めてコンドームを認識したのはインターンシップ時代にいたタイのコンビニだった。


コンドームと明確に書かれていたパッケージを見て、


ああ、これか…。


と初めて発見した時の緊張と恥ずかしさのようなものは今でもよく覚えてる。


かといって、日本に売られているパッケージはタイで見たものと違って何も書かれていないので、やっぱり日本のコンビニや薬局のどこに売られているのか、しばらくわからなかった。


薄さを示す数字がデカデカと書かれているだけでは、それが何か検討もつかなかったのだ。


タイでのインターンシップを終えて、とある女性と夜を一緒に過ごすことがあったのだが、その時勇気を持って、女性と一緒なら大丈夫と思い、コンドームを買いに行くことを提案したものの、買いに行くことはなく、機会を逃した。


結局、初めてコンドームをまじまじと見たのは、カナダ人女性とデートをしていた時だ。


ホテル備え付けのものを何度も使ってみようとしたものの、入らなかった。


単に使い方が分からないのだと、その時は思っていた。


ただ、カナダ人女性は生派で、ピルがあるから問題ないとして、僕も毎回生でやることを受け入れていた。


僕はそれでも性病が心配で、ホテル備え付けの未使用品を何度か持ち帰っては練習したものだ。


しかし、何度練習しても入らなかった。


いよいよコンドームの使い方を調べたのは、この時だった。


使用方法に問題ないとわかった後、なぜ入らないのかと不思議に思いつつも、どちらにせよ、カナダ人女性は騎乗位で主導権を握り、ゴムは嫌いだと言って使わないだろうと思い、それ以上調べることをやめて、早々に諦めた。


彼女が帰国した後に日本人女性2人とデートした。


1人は大学のサークルの後輩。


当時僕は大学卒業済みで大学院留学準備中。


いわゆるニート。


暇だったため、時折卒業した大学に足を運んで、サークルの後輩たちの様子を見に行っていた。


僕の所属していたサークルは小規模で、僕が卒業した後、サークルには男子2人、女子4人の6人だけが所属していた。


このうち、1人の女子は新入生だった。


新入生は黒髪で背は高めだが、外で横並びになると、厚底の靴をよく履いていたせいもあって、身長差はさらに開いた。


かなり華奢で、脚も腕も細かった。


サークルの後輩たちから、新入生が僕のことをかっこいいとか、好きだとか言っていましたよと言われて、有頂天になっていたころに、今僕には付き合っている人がいないことを知った彼女の方から食事に誘ってくれるようになった。


僕の卒業した学科に所属していた彼女。


勉強に付き合ってあげた後、彼女がアパートに用があるから一緒に行かないかと言ってくれた。


たしか忘れ物か何かを取りに行くだけだったと思う。


とりあえず一緒に行くことになり、大学近くの彼女のアパートにお邪魔した。


2人で良い香りのする、シンプルではあるもののかわいい雰囲気のあるワンルームに入ると、しばらく予定がないからということで、そのまま2人でアパートに留まることにした。


狭いワンルームに2人きりになってドキドキしていると、彼女から告白をされて、僕らはキスをした。


そして、その流れでそのままセックスをすることになった。


彼女は脱ぐと、細身の身体にはアンバランスなほど胸が大きく張っていて、僕は驚いた。


彼女の健康状態を不安視するほどアンバランスで、ガリガリの身体に異様に大きな胸。


手術をして大きくしたのかなと思うほど妙に丸かった。


一方で彼女は僕のあそこを見ても特に何も反応しなかった数少ない女性の1人だ。


「ごめん、こうなると思ってなかったからコンドームないんだよね」


そういうと、彼女はとりあえず外に出してくれれば生でいいと言ってくれた。


僕らはシャワーを浴び終えると、彼女のベッドに入った。


しばらく沈黙が続いた。


「…先輩、ひょっとしてMだったりします?」


「M、なのかな…。攻められのは好きだよ」


「やっぱり笑 全然手を出さないんだもん、不安になっちゃった笑」


彼女は僕の上に乗って騎乗位で攻めてくれた。


僕がすぐに果ててしまうと彼女は無表情でシャワーを浴び始めた。


「ゴム、買いに行きます?」


彼女の一声に押されて、僕らは駅近くのコンビニに向かった。


彼女は過去に彼氏がいたようで、売り場を知っていた。


僕は初めて買うコンドームに感動しながら、ドキドキしながら2人で彼女の部屋に戻った。


しかし、だ。


入らなかった。


「あれえ?なんで…?」


彼女も不思議そうだった。


結局また生でやることになった。


再び抜いた後、2人で調べたところ、ようやく僕のあそこのサイズが大きいことが原因だと理解した。


「先輩、自分のサイズ知らなかったんですか?」


「いやあ、大きいと周りから言われたことあるけど、コンドームは調べたことないから…」


「ああ…。え?先輩童貞ですか…?彼女いたことあるんですよね?」


「うーん、彼女ゴム嫌いだったから」


彼女がいたことがあると言っていいのか気にしつつも、過去の女性経験を踏まえてそう話した。


「へえ…」


と彼女は言うだけだった。


そして今度は2人で薬局に向かった。


「Lしかない…。でも先輩の測った感じXLですよね…笑」


「そうねー…。でもさ、コンドームはゴムでしょ?サイズ少し違っても伸びるんじゃない?入らないのかなあ…。」


「たしかに…。どうします?買ってみます?」


迷った挙句、Lを買うことにした。


きつい方が、脱げなくていいだろうとも考えたのであった。


さすがにもう元気はなかったから、一度他の予定を済ませて夜にまた会うことにした。


その間、僕はソワソワした。


「ようやくコンドームデビューか…。」


夜、彼女のアパートに戻った。


フェラであそこを大きくしてもらい、装着を試みた。


…が、入らなかった。


何度か試したものの、全く入る気配がなかった。


力づくで思いっきりゴムを引っ張って、ようやく真ん中まで入った。


僕のあそこは根元にいくほど太いタイプの形だから、途中まではなんとか入ったのだ。


が、痛い。


痛すぎてちぎれると思うほど。


耐えられずにすぐに外した。


「あー、やっぱりXLですね。薬局にもなかったし、近くでどこで買えるのかなあ…。」


そう言って僕らはさささと調べ始めた。


「ドンキ…」


2人で声を揃えて呟いた。


ドンキは電車で30分ほど行かないとない。


仕方ないからと、この日は生で再び抜いたのであった。


彼女の家を出て、僕は自宅へ帰ろうとする時、彼女から再三に渡ってコンドームを買っておくようにと言われた。


僕はこの時初めて勇気を出して、1人でコンドームを買いに行った。


XLのコンドームは種類が少なく、箱にデカデカとXLと書かれていて、店員に見せるのが恥ずかしかった。


しかも意地悪な事に店員さんは全員若い女性。


僕があえて裏側で出しても、表面を見て店員さんに箱と僕の顔両方を何度か繰り返し見られて恥ずかしかった。


しかし、これでようやく買えたのだった。


彼女に再三後押しされて、ようやくだった。


僕は自宅で試すと、すすす…とゴムがあそこを包み込んだ。


これまでの苦労はなんだったのかと嘆いた。


しかし、根元付近まで行くと痛みを感じた。


さすがに根元までは女性の中に、長さ的に入らないから、気にしないようにした。


こうして僕は後輩彼女とゴムありセックスをできるようになったのである。


ただ、この関係は3週間もしないうちに解消された。


誘ってくれた相手が別れを切り出したのだ。


「なんか、飽きました…」


理由を聞いても、なんとなく飽きたの一点張り。


僕はかわいいとは思っていたものの、特に深い感情にまではいたっていなく、それほど傷はおわなかった。


とはいえ、それでも辛いものはあったのだが。


それからしばらくして、アプリで28歳の茶髪の女性に会った。


細い目と低い身長が印象的で、よく話す子だった。


僕的にはあまり好みではなかったものの、彼女は仕事を辞めてフリーになっていて、お互い暇ということで何度かお茶をしたり買い物に出かけた。


一度、キッチン用品の買い替えということで、フライパンやら食器やらを買う手伝いをした。


重いので彼女のアパートまで一緒に運んであげたことがある。


部屋の前で帰るか待つかと悩んでいると、


「休憩していきなよ」


と言われてお言葉に甘えてお茶を一杯いただいた。


しばらく今後どうしたいのかわからないといった趣旨の人生相談、もとい、愚痴を聞き、僕の人生計画も共有した。


「しっかり考えてるんだね〜」


と、悩んでいるのか興味ないのか、意味深な表情をしていた。


しばらく沈黙が続いて、そろそろ帰るかなと思っていた頃だった。


「ハグしてほしい」


僕は少し戸惑いながらも、2人きりになるということは、そういうこともあるだろうと、部屋に入る際にドキドキしながら覚悟していた。


幸い後輩に後押しされて買ったコンドームが余っていた。


おかげでこの時はゴムをつけて無事にことを済ませることができたのであった。


これが僕のコンドーム選びの体験記。


大学院に進学して、韓国人女性と付き合うまで、僕は新たに買い足すことはなかった。


でも韓国人彼女が生派だと知る前に、ようやく僕は初めて他人に押されることなく、自分の意思で、コンドームを買うことができた。


ちなみに海外のコンドームも何度か経験はある。


初めは韓国人彼女とヨーロッパで試した。


アマゾンで購入したLサイズは普通に入った。


一方で、彼女が買ってきた普通サイズも、ややきつかったものの、入った。


僕の国際恋愛記を読んでいない人のために書いておくと、彼女は僕が説得した後はゴムの使用を許可してくれた。



アフリカには一部ホテルのトイレには国際機関が寄付したコンドームが大量に置かれていて、それを使ってみたことがある。


サイズの表記はなかったのだが、意外と入った。


少しキツイ気はしたものの、おそらく普通サイズなのに入るということはどういうことなのか、よくわからなかった。


アフリカ女性からも大きいと言われるので、普通サイズが使えたことは今でも疑問。


ともすると、アフリカで売ってるLサイズはどうなのか、気になったものの、買う勇気はなかった。


もっとも、日本のものよりだいぶ分厚い印象があったため、素材やゴムの伸びが違うのかもしれない。


日本のは、その後も試す機会があったから試したものの、やはり普通サイズは入らない。


調べると、メーカーによって多少の違いはあるものの、海外と日本ので大きな差があるほどではない。


とすると、違いは素材、伸縮性の違いなのだろうか。


はてさて、有識者に聞いてみたいものである。


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あそこが大きいと言われて チーズ餃子 @bluemusic

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