あとがき 大きくて良かったこと

大きくて困ったことのほかに、良かったことも書くと最初に宣言しておいて結局書いていなかったことを思い出した。


過去を振り返ってみて、大きくて良かったことはなんだっただろうか。


嫌だったことや困ったことはたくさん思いつくのだが…。


嫌だったことをまとめるとこうだ。


1.コンドームの種類が少ない


コンドームの種類の少なさや購入できる店の少なさ、トイレで用を足しにくいなど生活面でも不便がある。


2.周りが嘲笑う・ドン引きする


基本的に笑われて揶揄われることの方が多くて、たまに大きいのが嫌いな女性に遭うと嫌われたものだ。


はっきりと嫌いだと言うことができる女性は多くはないと思う。


でも露骨にひきつった顔をしたり、態度が急変することはある。


そうすると、正直哀しい。


コンドームの話と絡めて紹介すると、過去にコンドームソムリエを語る女性に


「XL用のコンドームの種類が少なくて寂しいんですよね。本当は色々な種類のものを試したいのに…。」


と、相談したことがある。


すると、どういうわけか


「いるんですよね、大きいんですアピールしてくる人」


と冷たくあしらわれ、相談に全くのってくれたなかった。


僕が知らない情報を持っているかもしれないと期待して聞いたのに、大きいアピールととらえられた。


つまり大きいと相談もできない。


そういう意味では大きいから自信が付くなんてことは全くなく、どちらかといえば自信がなくなったり、傷つくことの方が多かった。


3. 入らない


これは僕の大きさの問題なのか、テクニックの問題なのか、あるいは相手が未経験だからなのかはわからない。


でも入らない、入りにくいということはたしかにあった。


入らないとやはり気まずいし、なかなか精神的に辛い。


では、大きくて良かったことをまとめてみよう。


1.女性からの視線


第6話で先生にあそこを見られたことや第12話で先輩と寝た時のことを紹介した。


大きいがゆえに女性の視線を無意識に集めることがあって、それが好転した例が先に紹介した、先生のパイちら見放題だったり先輩と寝れたことだと思う。


学生の時に先生の胸を見れたことはやっぱり嬉しかったし、先輩と寝れたことは、僕にとって年上の独身子持ちの女性がどういう苦労をしているのかを知る上でも、良い経験だった。


もっとも、先輩と寝たことはあそこが大きいからというよりも、最初から先輩が僕になんとなく好意を持っていたことや先輩が寂しかったからというように、複数の要因があるとは思う。


大抵の女性は男のあそこなんて興味ないと思うが、一部の女性には、あそこが大きいことによって気を引くことができるのかもしれない。


2.大きめのものが好きな女性にはかなり気に入られる。


繰り返しになるが、最後に付き合ったメキシコ人の元カノは、僕のあそこのせいでセックスが好きになったとまで言ってくれて、僕のあそこを型だったおもちゃを作ることを考えたくらいだ。


それはやっぱり、嬉しい。


これは僕の国際恋愛記録を見ていただきたいが、大きめのものが好きな南アフリカ人女性たちからも何度も求められたのは、サイズだけあってテクニックのない僕にとっては経験をつむためにとても良かったというか助かったというか…。


そう、テクニックがない上に受け身だからあそこのサイズが相手の好みでなければこれほど経験は積めなかった…そういう意味では良かった。


ただ、受け身すぎてテクニックを磨かなかったり、大きいから入らなかったり嫌がられたりすることもあったので、結局のところサイズはさほど重要じゃないと言われる理由がわかった気がする。


平均サイズだとなかなか分かりにくいかもしれない。


これもポジティブに捉えると、大きくて良かったことだと思う。


3. 高い便器に届く


これは最初の2つと打って変わって、実用的な話だ。


背の低い僕はヨーロッパのように平均身長の高い場所で用を足そうとすると、便器が僕の股よりも高いところに設置されていることがほとんどだ。


子ども用のトイレがない場合もある。


そうなると、本来であればなかなかトイレをするのも一苦労だと思うが、僕のあそこは興奮してなくても平均サイズに達している。


つまりあそこの角度を上にすれば便器に普通に届く。


わざわざ背伸びをする必要もなく、いたって普通に尿を出すことができるのは少し誇らしい…笑


…と、まあ、こうして改めて振り返ってみたが、正直何事もほどほどがいいというありきたりな結論になってしまう。


でも、これも繰りかえすが、僕はもっと大きくてもよかったと思ってるし、特に長さが欲しかった。


太さはひょっとすると、これ以上あると大変かもしれない。


長さも不自由などないが、それでもやっぱり長さはほしい。


なんでもっと大きくあってほしかったと思うのか、それに合理的な理由はなくて、ただただ大きくありたいと思う。そう、本能的なものなのかもしれない。

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