第6話
諦めていたアナタからの返信。
それはもう諦めてた頃に届いたのだ。
来るとは思っていなかったから、なんの警戒もなくすぐ開いてしまったのだ。
見たい気持ちと読むのが怖い気持ちと。
あらためて綴ったアナタの想いだった。
私は最後のつもりで送ったLINE。ただその気持ちだけは伝わらなかった。
小さい頃からいつもそばにいてくれた一番俺の中でも近い存在だよ。
重い内容だったから、どうにかなってしまうんじゃないかって焦ったけど
でもあんだけ想いを伝えてくれたこと。この歳になっても素直にうれしい。
ありがとう。アナタからのLINEは迷惑でも何でもないから お願いだから
やめるとか最後とか言わないで。俺の中でも大切な存在なんだよ。
今更だけど。。 まともにアナタに呼びかけたこともなかったよね。
なんて呼んだらいいかな? 下の名前で呼んでも良いかな?
前も話たことあるけど、昔に戻れるなら、あの頃に戻れるなら
ごまかさないでちゃんと向き合いたかったと今更思っているよ。
今そう思っても遅すぎるんだけどね。ごめんね。
でも、俺アナタのように素直に気持ちを伝えることも苦手なんだけど
アナタの気持ちを知って、アナタに最後と言われて、どーしよもないくらい
俺は寂しさと不甲斐なさとで押しつぶされそうになってる。。
全部俺がいけないのは分かってる。どうしよもできないこともアナタと同じで理解してる。
遅すぎるのも重々承知。でも・・・アナタを失いたくない。
今更こんなこと言ってほんとごめん。
俺、アナタからのLINEずっと待ってる。会うことはなかなか難しいかもしれないけど
でも今まで通り心の中の大切な人ではいられませんか?
うれしかった。
ただただ嬉しかった。
でも、この心が締め付けられるような苦しさから私は逃げたかったのだ。
これ以上近づくのが怖かったんだ。
思わずLINEしたくなる時も、グッと気持ちを抑えて、目をつむって忘れようと必死だった。
今がツライだけ。きっとしばらく時間が経てばまた「心の中の大好きな人。」に戻れると思って
毎日アナタに連絡をしたい気持ちと戦っていたんだ。
心の中でいつまでも @chomusan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。心の中でいつまでもの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます