20 キズモノ娘娘【完結】
かつて、五星国という国が、最たる栄華を誇った時代。
時の皇帝の名は
とはいえ、彼の治世に問題があったかと問われれば、答えは否だ。彼は確かに善政を敷く賢帝でもあった。
しかしときに危うき側面を見せることもあったかの皇帝を支えたるが、今なお人々に慕われる、彼の唯一無二の皇后、
元は平民の生まれの創牌師であり、寵姫として
ともに今なおその美貌、その才覚が語り継がれる
どちらもたやすくあらゆる愛を得たことが叶ったはずの二人は、互い以外を見つめることはなかったと、戯曲や絵物語のような、それこそ夢幻のような真実が、現代に続く歴史に刻まれている。
皇帝ともあれば次代へと血をつなぐために側妃を娶ることを求められたに違いない。だが、幸運にも
とはいえ、だからこそと呼ぶべきか、
その数少ない絵姿において、共通するのは、
だがしかし、絵筆を片手に夫の隣にたたずむ彼女の姿は誰よりも美しく、歴代の皇帝の中でもその美貌に定評のある皇帝
あらゆる神牌を修繕し、制作し、瑞獣すらも従えて、覇王と呼ばれた皇帝を、
絵筆を片手にして覇王とともに乱世と戦い続け、まるで絵空事のような平和な時代を築いた
キズモノ娘娘の絵空事 ~自称傾国は絵筆で覇王と戦います~ 中村朱里 @syuri_nkmr
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