願星

私たちはシャボン玉の中で 出会った


吸い込まれるようにして飛び込んだ シャボン玉の中は

きらきらと星が散らばった世界


お互いのことは 透明で目視することはできない

けれど 君の声は届いていて 不思議と感情も読みとれてしまう


君がいつか この世界から先に 飛び出してしまうかもしれない

幸せなこの日々が いつかはじけて 消えてしまうかもしれない


そんな未来がこの先に待っていたとしても

君のいる世界は 君らしく輝ける光であってほしい

これは私の中の 小さな願星(ねがいごと)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

名前のないもの 音奏 @otonaon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ