胸鳴

「 来てくれてありがとう 」


君の一声から 私の中でぱっと満開に花開く


この時間だけは 私が君と会話できる唯一の時間


でもね、不意に君の言葉は 誰に向けたものか考える瞬間があるの


だって誰よりも ずっとずっと前の君を 私は知ってるもの


「 私だったらいいな 」とか「 他の人よりも私と話してほしい 」とか

思っちゃうのは きっとどこかで特別扱いしてほしいから


贈り物を次々に送っちゃうのは 応援したい気持ちと

少しでも私の存在に気づいてほしい気持ちが合わさっているから


溢れるほどの伝えたい言葉は 綺麗なものばかりではなくて

真っ黒でドロドロなものもあるけど 染まらないように閉じ込めた


これが私が君にできる精一杯


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