Sランク3
「おはようございます、アオイさん」
「おはようございます、自分ってSランクに昇格する条件って満たしていますか?ここ一週間Aランク依頼を達成していますし、Sランク魔物である炎龍も倒しているので」
「確かに、アオイさんはAランクにしとくのはもったいないですね。確認するのでちょっと待ってください...今確認したところ、ダンジョンを一つ踏破していただけたれら、Sランクに昇格となります」
「なるほど、ダンジョンのレベル関係なく踏破すればいいんですか?」
「えっとですね、Ⅶ以上でお願いします」
俺はダンジョンの場所だけ聞き、早速移動を開始した。
☆☆☆☆☆
数時間全力ダッシュで目的地である迷宮都市にやってきた。
迷宮都市は冒険者の街と言われるほど、ダンジョンがたくさんあるらしい。それこそ、Ⅻが17個あるらしい。昔は20個あったらしいが、百年前に一つ、二十五年前に一つ、五年前に攻略されたらしい。
その五年前に攻略したのが迷宮都市の冒険者ギルドのギルド長らしい。
「いつかは超えないといけないんだし、今のうちに会っときたいな」
そんなことを言いつつ、ギルドの中に入る。
入った瞬間、ギルド内にいる大半の冒険者たちが俺を睨んできた。中には、殺気を飛ばしてくる奴もいた。
(これは面白そうなところだな。Sランクになったら拠点をここに移すのも悪くない)
そんなことを考えながら、受付に行こうとすると、俺の前に立ちはだかる奴が現れた。
「てめぇは何の為にここに来たぁ?ここはガキの遊び場じゃねぇ」
「勿論、ダンジョンについて聞きに来た。邪魔だからどいてくれるか?」
そう言うと、目の前の大男は顔を真っ赤にした。
「あいつ、殺されたな。迷宮都市で一番Sランク冒険者に近いと言われてるダイヤに喧嘩売るとは」
「それな。そういえば、噂で聞いた話だと、ダイヤはああやって若い奴に絡んで何人も殺しているらしいぞ」
「えーマジ?なんで冒険者は黙認しているんだ?」
「そんなの決まっているだろ。いくら迷宮都市とはいえAランクという貴重な冒険者を罪人にするのは勿体ないに決まってるだろ」
周りに耳を傾けると、そんな話し声が聞こえた。
(ほぉ、こいつも俺と同じAランク冒険者なのか。魔力量や気配からして、最高でもBランク位の強さだと思ったんだが)
「この俺様にどけだと?最近の若者は随分と生意気な口を利くようになったんだな」
「生意気だと思ったんならすまない。ついつい、あんたが臭すぎて言ってしまった。許してくれ」
「・・・死ね」
ダイヤと言われた男は大剣を何もない空間から取り出し俺に振り下ろしてきた。俺は大剣は左手で受け止め、重力魔法を右手に纏い顔と腹を殴る。
「ぐぇ」
情けない声を出しダイヤは壁に吹き飛んでいった。俺に殴られたダイヤは顔が赤く腫れあがり、腹は凹んでいた。
「雑魚が、死ね」
ダイヤを殺すべく聖剣を召喚し首を刎ねようとしたその時
「俺のギルド内で人殺しはやめてもらおうか」
ダイヤの目の前に青色の壁が現れ攻撃を防がれた。魔力の元を辿ってみるとタバコを加えた眼帯の男がいた。
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作者から
ここまで読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
異世界転生したので最強目指して頑張りたいと思います 死生有命 @Aoi_075_Aoi
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