Sランク2
アダムと遭遇してから1週間が経過し、俺はAランクに昇格していた。
「さて、今日は何をしようか。最近は依頼の毎日で碌に休日も取れてない。久しぶりに宿で寝るとするか。と、その前にギルドに行くとするか」
ギルドに向かっているときに、見たこともない白の法衣を着た奴らを見かけた。総聖教の奴らとはちょっと違う奴らだと分かった。
見るからにやばそうだったので気配を完全に消しその場を離れること、
「そこの御方、お待ちください」
声を掛けられ後ろを振り返ると、笑顔の女の子が立っていた。
「何ですか?」
「あなたは私を殺しに来た暗殺者の方ですか?」
「あん?俺はAランク冒険者のアオイっていうもんだ。それで話しかけに来た理由はなんだ?」
「今この王都にいる人の中で一番あなたが強いオーラを持っていたので、てっき教皇である私を殺しに来たのかなと思いまして」
(こいつが教皇だと?こんなひよわそうな子が?鑑定してみるか)
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名前:クリス・フィン・フォールド 性別:女
職業:教皇
レベル:999
HP:150.000
MP:SSS
攻撃:150,000
防御:SSS
敏捷:150.000
魔攻:SSS
魔防:SSS
職業スキル:不老不死 集団魔法 超再生 獲得経験値上昇【極】 癒しの息吹 治癒魔法 蘇生魔法 継承 心眼
ユニークスキル:魔力超上昇 魔法効果超上昇
付与魔法 天空魔法
スキル:火魔法X 水魔法X 光魔法X 神聖魔法X
テイムX 気配掌握X 危機感知X 剣術X 武術X
称号:聖教会教皇 人類の癒し手 神に愛されし者
加護:魔法神の加護 剣神の加護 治癒の加護
武術神の加護 大地神の加護 天空神の加護
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(魔法に特化しすぎだろ。999でこのステータスはおかしすぎる)
そんなことを考えていると、
「どうしました?やっぱり私を殺しに来た方ですか?」
「違うわ。俺は今からギルドに行こうとしたところ、お前と遭遇したんだよ」
お前と言った瞬間護衛と思われる騎士達から殺気が飛んできた。
俺も殺気を飛ばし騎士達を黙らせる。
「うちの騎士たちがすいません。どうやら、あなたは本当に冒険者だったようですね。私の勘違いでした。申し訳ありません。お詫びにこれを」
そう言って渡してきたのは、教会のマークと思われるものが入っている札だった。
「なんだこれは?」
「持っているだけで、呪いなどの攻撃を弾いてくれます。それと、魔物を倒した際に貰える経験値が10倍になります。最強を目指すあなたにとって素晴らしいアイテムでしょう」
「それはありがたい。騎士たちに殺気を飛ばしてすまんね」
そう言い残し、その場から離れた。
アオイが去ってすぐのこと。
「クリス様、今の男を殺さず逃がしてよかったのですか?聖女の予見ではいずれ世界を混乱に齎す存在だと言われているんですよ」
「それはあくまで予見です。未来は可能性に満ち溢れているのです。それに、心眼で見た感じ、あの方は善人でした。それだけで信じるに値します」
「教皇様がそういうのならわかりました」
「それでは、今日も恵まれない人を助けに行きましょう」
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作者から
これまで読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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