Sランク1

勇者とあった次の日。王都では勇者の部屋に侵入者がいたという話題で持ち切りだ。

勇者の奴、言うと思ったがチクっていないのか。意外だな。てっきり言うと思ったが。まぁ、言っていないのはこちらとしてもありがたい。


「まぁ、今後の行動は後で考えるとしよう。俺は最強になるためならば、神だろうと勇者をも殺してやろう」


☆☆☆☆☆

Bランク冒険者に昇格した。昇格後初めての討伐依頼としてワイバーンキングを選んだ。


「さて、どこにいるかな~。今の俺だったら、ワイバーンキングはおろか赤子を捻るより簡単だな」


そんなことを言っていると、前方から複数の気配を察知した。気配的にも俺が探し求めていたワイバーンキングとその下っ端であると思われるワイバーンたちだった。


「見つけるの結構苦労したな。空飛んでるから見つけるの楽かなと思ったのによぉぉぉぉ」


重力魔法でワイバーンたちを地面に叩きつけ、そのまま拘束し聖剣で首を刎ねていく。


(こうも力の差があると申し訳ないな..まぁ、この世の中は弱肉強食だからな。しょうがない)


【ワイバーンキングを倒しました】

【レベルが上がりました】×7

【ワイバーンを倒しました】×12


さて、目的の奴も倒したしギルドに帰ろうとした瞬間、背後からワイバーンキングとは比べられないほどの気配を感じた。

すぐにその場から離れ、気配の正体を確かめてみると、紫色の肌に頭に角、背中には大きな羽が生えていた。


「今のを避けるとは中々やりますね。まぁ、人間にしてはですが」

「それはどうも。そういうお前は誰なんだ?俺の知り合いに紫の肌の奴もいなければ、角と羽が生えている奴もいないぞ」

「私も知り合いの人間なんていまs、いや、一人いましたね。ですが、あなたではないですので安心してください」

「そりゃそうだ。これで一方的に知ってたら気持ちわりぃ」


喋りながら鑑定をして能力値を見てみる。


━━━━━━━━━━

名前:アダム・ウォーカー 性別:男

職業:大将軍

レベル:300

HP:SS

MP:SSS

攻撃:SS⁺

防御:S⁺

敏捷:SSS

魔攻:SSS

魔防:SSS

職業スキル:指揮 士気向上 並列思考 思考加速 観察眼

馬剣術 

ユニークスキル:即死魔法 砂塵魔法 念力 悪魔召喚【下級・中級・上級】

転移魔法

スキル:魔神剣術Ⅹ 魔力操作Ⅹ 気配掌握Ⅹ 火魔法Ⅹ

水魔法Ⅹ 風魔法Ⅹ 闇魔法Ⅹ

称号:魔王軍幹部 魔王の右腕

百戦錬磨

加護:魔神の加護 邪神の加護

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(これは、限界突破を使っても絶対に今の俺では勝てないな。俺が出来ることは一つしかないな。逃げることだ)


「私のステータスを見て思ったことは何ですか?」

「そうだな。今の俺じゃ逆立ちしても勝てないな。というわけで逃げさせてもらうことにしとくよ」


俺はありったけの魔力で氷魔法と光魔法を使い目くらましに使い、神獣化でその場を後にする。


☆☆☆☆☆

「ふむ、逃げられてしまいましたね。彼は大変面白そうな人間になりそうです。その時が来るまで殺さず遠くから見守ることにしましょう。私の見立てではいずれ私を超えて魔王様をも殺しうるでしょう。その時が大変楽しみですね」


そう言ってアダムは転移魔法でその場を後にした。


━━━━━━━━━━

作者から

読んでいただきありがとうございます

これからもよろしくお願いします

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