勇者

今日は休みなので情報収集がてらギルドの酒場で飲んでいたところ、面白い情報が入ってきた。ちなみにこの世界では十六歳から酒が飲めるため俺は合法である。

その情報が、


「おいおい、どうやら勇者達が召喚されたらしいぜぇ」

「マジかよ。本格的に魔王を討ちに行くってことか。達ってことは1人じゃないのか?」

「あぁ、どうやら5人も召喚されたらしい。土の勇者も強力な職業にスキルを持ってるらしいぜ。レベル1なのにAランク下位くらいの強さを持っているらしい。」


(ほぉ。それは面白いな。勇者が召喚されたってことは地球人か?それとも、他の世界なのか。まぁ、気が向いたら会いに行くとしよう。俺と勇者ってどっちの強いのか気になる)


面白い情報を手に入れた俺は満足し、酒場を後にした。


☆☆☆☆☆

今俺は王城の真上にいた。その理由とは、勇者に会うためである。勇者は王城で寝泊まりしているらしい。


「さて、勇者はどこで寝ているかな?"気配感知"」


数十秒後に勇者とおもしき大きな気配を察知した。勇者だと思われる気配の近くには複数の気配を察知した。


「勇者で決定だな。こいつだけ護衛の数が多い。護衛には申し訳ないけど、少し気を失ってもらおう。」


☆☆☆☆☆

「「「「「だ...う」」」」」

「さて、入るとするか」


中に入ると、剣を持った青年が待ち構えていた。


「こんな深夜に誰かな?殺されるようなことはしてないけど」

「まさか、今の一瞬で起きたのか?すごいな、さすがは勇者」


そう言いながら、鑑定を使用する。


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名前:神崎かんざき はじめ 性別:男

職業:勇者

レベル:32

HP:320,000

MP:400,000

攻撃:250,000

防御:380,000

敏捷:280,000

魔攻:350,000

魔防:350,000

職業スキル:専用武器召喚 身体能力超上昇 憑依 魂魄魔法 起死回生

ユニークスキル:ステータス上昇 解析 念力 言語理解 常闇魔法

スキル:火魔法Ⅲ 水魔法Ⅲ 風魔法Ⅲ 光魔法Ⅲ 聖剣術Ⅶ

魔力操作Ⅴ 格闘術Ⅱ 威圧Ⅵ 気配感知Ⅹ 

称号:人類の希望 勇者

加護:大地神の加護 剣神の加護 魔法神の加護 武術神の加護

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さすがは勇者だな。面白そうなスキルを持ってるな。起死回生のスキル是非とも俺が欲しいな。ここで殺して強欲スキルで全てを奪うのも悪くないな。初めてこんなに欲しいと思ったな。


「僕のステータスを覗いた感想はどうですか?」

「さすがは勇者だな」

「それを見た上で僕と戦うんですか?負ける気はしませんよ」

「今日は戦いに来たわけじゃない。同郷の人間を見てみようかなと思って来たのに」

「・・・同郷?もしかして日本人ですか?」

「そうだが。少々騒ぎ過ぎだ。おかげで人に気づかれただろう。今回はこれくらいにしとこう」


そう言って、気配を完全に消しその場を後にした。


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作者から

ここまで読んでいただきありがとうございます

これからもよろしくお願いします

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