20冊目 ねこのピクルス、星空の下で

 ピクルスの新たな冒険は、ある晴れた夜に始まりました。


 ペンダントの魔法の石は夜になると、ふしぎなほどに輝き始めます。


 その夜、ピクルスは星空を見上げながら、もし自分も星のように高く飛べたらどんなに素晴らしいだろうかと夢見ていました。


 すると、ペンダントが不思議な振動を始め、ピクルスの周りに小さな光の粒子が集まってきました。


 ピクルスは、ペンダントが新たな魔法を発動させたことに気づき、興奮してその光の中に飛び込みました。




 光の中で、ピクルスは自分が空を飛んでいることに気がつきました。


 彼は驚きつつも、この新しい冒険を心から楽しみました。


 ピクルスは星々の間を自由に飛び回り、遠くの星々から地球を見下ろすことができました。


 そのとき、ピクルスは遠くに小さな光が集まる場所を見つけました。


 好奇心から、彼はその光の元へと向かいました。


 近づくにつれて、その光が実は他の星から来た小さな妖精たちが集まっていることが分かりました。



 妖精たちはピクルスを温かく迎え入れ、「星のお祭り」に参加するようにと誘いました。


 ピクルスは星の妖精たちと一緒に、星空を舞台にした壮大なお祭りに参加しました。


 そこでは、美しい音楽が流れ、光のショーが繰り広げられ、美味しい星の果実が振る舞われました。


 お祭りの最後に、妖精たちはピクルスに「星の友情」という名の特別な星をプレゼントしました。


 それは、どんなに遠く離れていても、友達を思う心が人々を繋げることを象徴する星でした。


 ピクルスは新たな友達との別れを惜しみながら、地球へと帰る旅に出ました。


 彼はその夜の冒険を決して忘れないだろうと感じていました。


 家に戻ったピクルスは、星空の下での冒険を町の猫たちに話しました。


 彼の話は夢のように聞こえましたが、ピクルスの首にかかるペンダントと、彼の目に映る星の輝きが、その冒険が本当にあったことを証明していました。


 おしまい。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短編の本棚 すぱとーどすぱどぅ @spato-dospado

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ