「月色ホットミルク」

羽瀬川由紀

第1話

月から落ちた雫が

さっき注いだばかりのホットミルクに

ぽとり。

白色にほんのり黄色がじんわりと染まり、

一口飲むと、口の中にはちみつの香りと甘みが広がっていった。


悲しみの味じゃない涙。

何か嬉しいことがあったのかな。

とても優しくて、甘い涙だった。

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「月色ホットミルク」 羽瀬川由紀 @yuki024

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