市井の活気や役人の理不尽な圧力、そして何より、ただの腕力ではなく智恵と交渉で苦境を乗り越えようとする燕の姿、なんか朱月輪もその感じですね。多くの作品が描く中華像とは一線を画す、まるで本物の空気を吸っているかのようなリアリティと、深い文化理解にただただ感服いたしました。兄妹の絆と絶望からの成り上がり、最高の物語ですね。心から応援しています!
中国は北宋時代、第八代皇帝徽宗の御代。梁山泊より野に下った見目麗しい若者、名を燕青という――――とくれば、私のような歴史に疎い者でも「水滸伝」を思い浮かべます。本作は若き少林拳の名手・燕青を主…続きを読む
昨今、どんな作品だろうと、魔力やステータス、ありふれたような超能力など「それあの作品で見たなぁ、ここは独自解釈かな?」レベルのオリジナリティの披露にとどまってしまっています。 その点この作品は別…続きを読む
中国史、道教、仙術に武術……。すべてを網羅した、ロマン要素たっぷりの中華ファンタジー。中国神話もまじえ、それも本格マニアックなので、異色を求める読み手さんにおすすめ。しかも、中華の歴史や宗…続きを読む
世界観についての知識量、造形の深さに驚かされます。それでいてエンターテインメントとして楽しめ、この語の展開にワクワクします。もっとたくさんの人に知られて欲しい作品です!
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