この話、初めは、「冴えない」んです。
主人公は人形使い。
勇者パーティーの前衛職ではなく、後方。
人形は、人々の相棒として、戦闘力のある人形なので、花はありますが、主人公は、そこまで戦闘力は高くない。
技術者、というかんじ。
いきなり勇者パーティーを追放されます。
……いろいろあって……。
主人公は復讐を誓い、相棒にしたのは、なんと、打ち捨てられたボロボロの人形、しかも戦闘型ではない人形。
あれ? なんだかいろいろ、「冴えない」?
そんな始まりでしたが。
王宮の陰謀や謎に満ちた伝説が絡み合い、最後のほうでは、
「そうであったか!」
と膝を打ちました。
人形の設定が良く作り込まれ、戦う姿も美しいのと、ストーリーが最後まで隙なくしっかり作られているので、クライマックスは、はらはらドキドキ。
そして感動です。
主人公は、「冴えない」んじゃない。
主人公は、人形師で良かったんだ。
だから、ここまで、この話を持ってくる事ができたんだ。深く納得です。
ストーリーが面白い!
そして、キャラも可愛いし、ヒロインのまっすぐな愛情が眩しいくらいだし、ギャグもあり、読みやすいです。
最後まで読みましょう。
感動をお約束します。