詩 1 「溶暗」
ネオネイルグリーンスマイル
第1話 「溶暗」
他愛もない小さな癖だった
それがやけに残るから
私は遠くの海に投げたの
だけど波は寄せては返すから
情熱だけが消えないの
「きっと」何度も繰り返してた
結末を知ってしまうから
誰にも話さず秘密にしてた
可哀想なあの子のエンディング
せめて涙は堪えていて
大切にすることに疲れたら
踏み潰してしまえばいい
あの人も攻めたりしないから
お願いだからこの物語に
期待なんてしないでおいて
触れるだけで崩れ落ちそうな
甘い香りの白夜に惑わされて
踊り明かした夏の日
この思い滲ませて
繋ぐ手と手で悟ったの
綺麗事なんて策略家みたいだから
本性で私を変えてみせてよ
そんなあらわさが好き
理由なんて後付けだから
ただあなたの中で溺れていたいの
もう少しこうしていよう
遠くで聞こえる宴みたいに
あなたが好きなあの曲みたいに
嵐が通り過ぎるみたいに
命がつきるみたいに
詩 1 「溶暗」 ネオネイルグリーンスマイル @neonailgs
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