『仕事前に数時間空いたのでダラダラ垂れ流す』
小田舵木
『仕事前に数時間空いたのでダラダラ垂れ流す』
時間が空くと。文章を書かずにはいられないのが私の性分である。
うむ。仕事に行く前の数時間が空いている。
しかし。たかが数時間である。
いつもは。予定を空けた上で文章を書くが。
今日は9時までとタイムリミットを決めた上で書いてみよう。
これは個人的に苦手なタイプの作業である。
なんたって。私は事前に文章を練らないタイプの執筆をしており。
こうやって。締め切りを課された上で書くのは妙に息苦しいからである。
アドリブ演奏な執筆、これはどう転ぶか分からない。
私は何時も自分のアドリブに翻弄されているが、今回はコントロールした上で、時間内に適当な文章を仕上げなくてはならない。
現在時刻、5時42分。
私は基本的に早寝早起きの男で。
毎日、22時前には寝て、朝4時前後に起きている。
これはうつの療養生活をしていく上で身につけた体内リズムである。
そもそも。うつっぽい状態でいると。あまり夜ふかしをしようとは思わない。
ただでさえ不眠症気味だから。私は21時になると睡眠薬を
そう言えば。
近況ノートで度々書いているが。
私は眠りが浅い。一晩に2回は中途覚醒する。
これは結構に面倒くさい。一度覚醒のフェイズに入ってしまうと、睡眠するまでに少し時間を喰うハメになるからだ。
昔から私は眠りに入るのが遅い。眠る前に余計な事を考えてしまうクチなのだ。
最近は。仕事の事ばかりが頭を
ああ、長期でフルタイムの仕事をするのは。
中々に面倒くさい。親には決して言えない事だが。
そも。働くと面倒な人間関係を構築しないといけないのが本当に嫌だ。
私のうつは。人間関係のストレスをトリガーに爆発することが多いのだ。
私はどうにも対人関係に問題がある男らしい。
…多分、私が嫌な人間だからだろう。
大抵、一つの職場に就けば。最低2人には嫌われる。
ああ。こう書いただけで。昔の職場の嫌なヤツを思い出す。
●●くん。アイツは最悪だったなあ。俺より2つも歳上な癖に。しょうもない事で俺に喧嘩を売ってくるパグ犬みたいな面の●を腐らせたような男だった。
あー。後は。元ヤンの●●さん。アレも酷かった。人の仕事に文句をつけまくる癖に、いざ、手本を見せろと迫るとすぐ逃げるおっさん。アイツのせいで幾度苛つかされた事か…
…話が逸れて人の悪口を書いてしまった。
俺はこんな私怨じみたモノが書きたかった訳じゃない。
単純に。仕事をすると濃密な人間関係を築かなくてはならないのがストレスだ、って話をしていたはずなのだ。
現在時刻6時ジャスト。
そろそろ社会が動き出す。
私はこの時間帯が一番憂鬱になる。
いくら、アルバイトをしていようが、私は社会から外れてしまっているという感覚が拭えない。
なにせ、平日のこんな時間に文章を書いているのだ。
私はアウトサイダーである。
アウトサイダー、と書くと。ヘルマン・ヘッセの『荒野のおおかみ』が浮かぶ。
…15の頃に読んだ小説なので、すっかり筋を忘れてしまっているが。
私もハリー・ハラーのように。平凡な生活に馴染めない。
病理に関しては断然ハリー・ハラーの方が根深いと思うが。
現在時刻6時13分。
とりあえず煙草を吸うために離席していた。
私は十代の頃からの喫煙者である。
そう、犯罪自慢になるが…15の頃から喫煙者だ。
それは不登校の中でも。社会に反抗したかったからそうなったのか。それともその頃熱を上げていた昭和の文豪たちに習ったのかは覚えていない。
煙草なんて。百害あって一利なしだとは思う。
そもそも価格の半分が税金の嗜好品なんて。吸えば吸うだけ、お国に奉仕している事になる。
そろそろ禁煙しなくてはならないが。
どうしても禁煙できないのが煙草というヤツの怖さ、ニコチンの怖さである。
下手なドラッグより依存性が高い。
んまあ。私は長生きする予定がないので。さっさと肺気腫にでもなって死にたいものである。
そう。私には生きる意欲がない。
うつになっちまったからそうなったのか、元の性分なのかは分からないが、いつからかこういう考えが頭を支配しており。
だから働くことにも消極的だ。
…どれだけ頑張って働いていようが。しょうもないニヒリズムが私の頭を満たすのだ。
ここで頑張って働こうが、俺は何処にも行けない…こんな考えが頭に上り。仕事の手を止める。
飯を喰うために働く。
こんな当たり前の事を意識する前に。働いてどうにかなりたい、という考えが浮かぶ私は異常なのだろうか?
私は。何もない男である。なにせ、学校から逃げ、会社から逃げ。逃げ続けてきた男なのだ。
何もない男だから。
何かを求めてしまう。だが、私は何を求めているかは分からない。
体から欠けてしまったピースを求めて、社会を
10数年経っても、そのピースが見つからない。
そうして。そういう自分に絶望してしまう。
これもうつの原因の一部なのかもしれない。
現在時刻、6時45分。
時報の時刻が少し遅れているのは。
〇〇〇〇で仕事の申込みをしていたからだ。後は作業しながら『あたしンち』を見ているせいかもしれない。
私は。案外。ハードな創作物を摂取しない。最近は。
もっぱら動画配信サイトで『あたしンち』のようなゆるいアニメを浪費している。
…物書きなのだから。もう少し勉強しても良いと思うが。
何せ、金がない。私は資料や小説は常に手元に置いておきたいクチなので。どうしても購入することになる。図書館で借りてくるのでは用は足せない。
…私は。人の創作物を読むのが苦手である。実は。
かなり好き嫌いが激しいクチなのだ。
これは思春期に乱読した結果だろう。私の読書眼は妙に肥えてしまっている。
昭和の文豪たちと海外の作家たち。彼らが私の読書眼を肥えさせてしまったのだ。
そして。私自身が。合わないモノは合わないし、合うものはピッタリハマる性分なせいで、多くの創作物は
これは損な性分な気がする。
食わず嫌いが激しいし、少し口に合わないとすぐ吐き出す…
おかげで私が読めるモノはかなり限られたモノになる。
最後にしっかり読書したのは何の本だっけ?
全然記憶にない。『自動人形(オートマタ)シリーズ』の資料だったような気がしないではない…『カンデル神経科学』かな?
まあ。そんな訳で。
私は最近は本を読まない男ではある。
だが、文章を書くのは欠かした事があまりない。
せいぜい去年に2度絶筆した事だけだ。
これは飽き性の私にしては珍しい話ではある。
そして。目標もないのに、ダラダラ続けられているのは奇跡に近い。
1年前…いや4ヶ月前までは。文章で人気者になるのが目標だったが。
今は。完全に自分の為に文章を書いている。
そのついでに人に読んでもらえるのは
あーあ。本当は。というか4ヶ月前のマインドなら。
私は今日締め切りのカクヨムコン9に邁進しているべきなのである。
昨日、久々にSNSにログインし。創作勢の動向を探ってみたが。
いやあ。皆、カクヨムコンに向けてエラく燃えていた。
それを見て羨ましいやら、冷めるやら、微妙な気持ちになった。
うん。私は。今回のカクヨムコンに短編を出品しているが。
特に受賞の為の努力をしていない。別のエッセイでも書いたが。
そもそも。カクヨムコンは『営業活動』をしなければいけないのが最高に面倒くさい。
自分の評価に繋げるために。興味もない他人の創作物を読んだフリして星を飛ばす…こんなおぞましい活動が他にあるだろうか。
そして。過去の私と同じような行動、『営業活動』をしている者がそこそこ居るとして。
そのおぞましさを自認している者が何人居るだろうか?
…というか。私は『営業活動』を悪だと断じているが。『営業活動』を悪だと認識している者が何人居るだろうか?
うーむ。センシティブな話題をしてしまった。
これはいかん。切り替える為に煙草を吸いに行こう…
現在時刻7時16分。
私は今、ポンカンを剥きながらこの文章を書いている。
冬。小憎たらしい季節ではあるが。柑橘類が熟すのだけが楽しみだ。
私は冬になると主食が冗談抜きで柑橘類になる。
このオレンジ色の果実。コイツは甘酸っぱくて。
まさしく神の果実なのではないかと思うことがある。
ま、食べすぎると下痢するけどね。
私は先日、出先で、柑橘類のせいで恐ろしい下痢に見舞われた。
あの時、タイミング良くハローワークに入れていなかったら。
私は道端で下痢を垂れていただろう。
だが。それでも。柑橘類を食べまくるのは冬の楽しみであり。今後も止められそうにない。
現在時刻7時23分。
そろそろ文章を書き出して一時間半になろうか。
ここまでで何文字書いているかと言うと。
テキストエディタのカウンタに拠れば3545文字。
これは早い方になるのか遅い方になるのか?
人と比べた事がないからよく解らない。
そもそも。世界観やキャラクタをフルスクラッチする小説と、こうやって思いつきをダラダラ書き連ねていくエッセイでは、かなり違いがあるように思う。
小説を書くのは面倒くさい。
こんな創作サイトに居て言うのも何だが。
私はどうにも想像力が足りていないらしく。毎度小説を書く度に
一応は。私はキャラクタを先に作るタイプで。
キャラクタを作るにしても、細かい設定を起こすのではなく、モノローグを作ってからキャラを肉付けしていく。
うん。思いつきで書いているのだ。とどのつまり。
だから。キャラクタに細かい設定を起こす作家さんや、世界観をじっくり詰める作家さんの事は尊敬している。
私がそんな書き方をすれば。あっという間に座礁するであろう。
そも何も作れないかも知れない。
あーあ。もっと小器用な作家になりたかったが。
私は思いつきでしか創作出来ない体になっちまった。
この先もアドリブが続く限りは書けるだろうが。
歳をとって鈍くなっていく感性は何処まで着いてきてくれるのだろうか?
私の作家としての死はそこにある。
私の感性は鈍くなってきている。
これは否定しようがない事実である。
まだ32だが。もう懐古厨になりかかっているのである。
新しいものを受け入れられない。最近は何が流行っているのかさえ解らない。
これは由々しき事態である。作家として有名になりたいのなら。
だが。私は今や個人の為にシコシコ文章を垂れ流す男であり。
あまり気にしなくても良いのかも知れない。
…いやいや。私にも大きな作品をものしたいという欲求はまだある。
それなのに感性が鈍っていては。宜しくない。
こういう愚痴だかなんだかよく分からないモノを垂れ流している場合ではないのだ。
現在時刻は7時42分。そして文字数は4317字。
一応は9時をタイムリミットとして書いてきたが。
思いの外筆が滑った。ここまで書けるとは思ってもなかったのである。
これも。特に書くことを決めず、テーマも定めず、ただ、思いつくままを垂れ流したお陰である。
これ以上ダラダラ続けていると。ただでさえ居ない読者がゼロになりそうなので打ち切ろうと思う。
さーて。風呂入って、仕事行きましょうかね。
その前に。カクヨムにコイツをポストしなければ。
ではでは。それでは。また別の何処かでお会いしましょう。
お相手は小田舵木でした。
『仕事前に数時間空いたのでダラダラ垂れ流す』 小田舵木 @odakajiki
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