世界はきっと、もっと優しい

完璧な幸せでなくともそれのための小さな一歩が踏み出せる、優しく素敵な物語でした!私個人の話で申し訳ないですが、うつ病になった頃はとても閉塞感を感じていて、思わず主人公の薫さんに感情移入してしまいました。世界にはきっと温かい場所があると思わせてくれる作品です。
また、一人称から薫さんの性別を誤って認識していたのですが、途中から男性と分かり少し驚いてしまいました。このバイアスも現在の社会の風刺的で、とても考えさせられるなと感じました。