架空の自分を演じる後ろめたさとそれ以上に救いを感じたラスト

私は身体が女性のトランスジェンダーで、ネットを使ってるとき、声を出さなくていいときはネナベをしてしまう癖があります。女のくせに男のふりしてる、と思われそうで自分に自信が持てません。だからか、この主人公の子の気持ちには凄く共感しました。
かおるくんにかおるこちゃんが一体化して佐渡薫になる、私のまま私になる
好きなよう息ができるようになった佐渡薫さんの姿は
靴擦れでどれだけ傷だらけになってもとても美しいのであろうな、と思います。
そしてこうやってレビューを書いてる私にもなりたい自分になっていいんだよって
言われているようで、優しく背中を押してくれているような素敵な作品でした。