第3話 3話に収まるショボい人生

 やることがなくなった僕は、社会問題について本を読み、思索し、ブログにアウトプットするようになりました。「社会を良くするために活動する俺カッケー!」と自己陶酔し思い出すのも恥ずかしい大言壮語を書き散らして悦に入りました。


 メサイアコンプレックス(救世主願望)というやつです。メサイアコンプレックスというのは社会を救済しようという願望を持つことで自尊心を満たそうとする心理状態のことです。


 しかし、じょじょに自分の思考能力の拙さに気付いていき、こんな自分が社会に影響を与えるなんて無理なんじゃないか?と絶望し、飲酒や過食に逃避しました。



 そんな怠惰を半年〜一年くらい続けましたが、くよくよするのも馬鹿馬鹿しくなったので、ふと気まぐれで明るい小説でも描いてみようと思って描いたら、これが非常に楽しい。

 モヤが晴れたような新鮮な気分になって、ためしに読書をしてみたらすこぶる面白くて驚きました。自尊心やメサイアコンプレックスなどの邪念なしに純粋に読書を楽しんだのは中学生の頃以来でした。


 「思えば、なんという哀れな人生だったことか。偉くなりたい、人にマウントを取りたい、そんな下らない夢に捉われて人生を無駄に過ごしてしまった。もったいないことをした。どうせなら楽しく人生を過ごしておけばよかった。だが歳を取ってしまったがまだギリギリ40手前。今からでも遅くはない。心から楽しんで人生を生きてみよう」


 というわけで僕は今純粋に読書や創作を楽しむようにしています。だいぶ肩の力が抜けて楽になったし毎日楽しく過ごすことができています。



 


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 以上で終わりです。

 自分なんかのショボい人生を事細かく描いても仕方ないと思ったのであれこれ割愛して描きました。

 6話くらいまでは続くかと思っていましたがたった3話で終わるとは驚きです。3話でまとまってしまうほどのショボい人生。本当にクソみたいな人生です。


 これを何かのはずみで読んでしまった方、貴重な時間を無駄にさせてしまってすみません。

 こんな哀れな人生を送らないように反面教師にでもしてやっていただけると幸いです。

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引きこもり無職こどおじが哀れなワナビー人生を振り返る ブタオ @kamoiiikamo

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