寝ぼけの灯り

 ぐるとっと脳内を巡った


 ように僕は世界遊泳の夢旅に出た


 どんな桃源郷も越えてきたよ


 苦しくもがく黒い集団も


 淡く輝く目をした金の国


 消え入りそうな影の国も


 僕はきっと楽しい世界に帰るよと


 目覚めたのは薄暗い部屋の片隅


 果てのない真っ暗な世界だ


 だから逃げ出すように


 夜明けの灰へ飛び出した


 まだ遠くの夢の国へ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

慇懃と虚構 青色 モヨウ @kujira_k

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ