概要
ーー私はそのゾッとするような美しさに目が離せなかったー少女の切ない物語
15歳のその夏、夜宵は突然私の前に現れて消えていった。私、望月真昼は海辺でゾッとするような美しさを持つ少女、夜宵と出会う。息が止まるほど、瞬きも忘れるほど。月明かりに浮かび上がるその美貌に一瞬で心を奪われた。その美しい黒髪をなびかせながら私をじっと見つめる。まるで、私の心を、見透かしているように。「わたしはね、幽霊なの」夜宵はにやりと笑った。急速に色付き始めた世界に私の胸が震えている。夜宵が、夜宵こそが私の渇きを埋めてくれるモノなのだと。一夏、二人の少女の友情物語。海に沈む星々の光はひとつではない。そんな君に捧ぐ思い出を此処に綴る。ありがとう、夜宵。あんたのこと一生忘れない。一生、胸に抱えて生きていく。
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