極彩色の村

天獄橋蔵

第1話極彩色の村

『極彩色の村』


名前。


・極彩色 蜜(ごくさいしき みつ)

・風間 聖(かざま ひじり)


────プロローグ────


 私は、極彩色 蜜。17歳。親は、昔死んでいて山奥の村で暮らすじいちゃんもとで育ったの。しかしじいちゃんが死んだので、東京に1人で向かう事にしたんだ。


†††


 私は、道中の山でサバイバルをしていた。何故サバイバルかと言うと、単純に電車賃がなかったから、山を下ってたら自然に何日か山暮らししてた。「お腹空いたなーあっキノコ見っけ!」しかしキノコに当たってしまい。「やだ、腹筋ヤバイ。あはは」笑い転げているところにイケメンが通りすがる。「ヤバイから助けて、あはは」と頼み込む、訝しげな目付きでイケメンが、「大丈夫か?」と言うから、助けてもらう事にする。


†††


 俺は、風間 聖。18歳。道端で変な女の子が、笑い転げてたから、仕方なく、町医者の怪しい魔女っぽい女のもとへ連れて行く事にした。

 しかし、笑い転げるくらい腹筋崩壊してる怪しさ満点の女の子を背中に背負って歩くのは、中々に恥ずかしく、すれ違う人達の目線が痛い。


†††


 魔女医者の診療所に着き。早速診てもらう。


 魔女医者スープで治る蜜。

 蜜の住む場所がないというわけで聖の家(教会)でお世話になることになる。

 聖にひっつきまわってくる蜜。

 学校のトイレまで入ってくる始末。

 それを寛容に受け入れる聖。

 しかし風呂まで入ってきたので、流石に

聖も驚き、怒る。

 蜜はあっけらかんとしている。

 その翌日から蜜に少し冷たくなる聖。(恥ずかしくて)


†††


 学校の庭にある木の上で昼寝している蜜を見つけ、パンツを覗こうとしている男子学生を追い払い。その木の下で本を読む聖だった。

 しかしそんなある日、蜜の執事がやってくる。

 村に帰って、見合いの続きをしてくれ、と言われる。

 実は、蜜は家出だったのだ。


†††


 蜜は仕方なく帰ることになる。

 しかし聖もついていくことになる。


 そして、山奥の家でおもてなしをされながら、ふと2人きりになる。

 蜜は、山奥の素晴らしさを語りながら、

 「でも、結婚なんてしたくない」

 ずっとじいちゃんと一緒がよかった。と泣く。

抱き寄せようとしたところに……

「さあ見合いだ!」、と執事がくる。


†††


 村独特のしきたりで、婿は、大会で優勝できた男にきまる。(じいさんは村長だった)

 ということで、聖も参加。

・一回戦・ピッキー(凶暴な犬)をてなずける。

・二回戦・コーラの一気飲みしてから、ゲップを出さずに自己紹介する。

・三回戦・崖の上で決闘(素手)

・最終戦・川の向こう側にある霊媒師の名前を言い当てる。しかし村人は名前を知らなかった。


 霊媒師の顔が魔女医者そっくりで、よく魔女医者が妹の話をしていたので、言い当てられた聖は、優勝した。

 蜜は、とにかく勝つと見込まれてた村人の幼馴染・下呂灯(げろ ともす)と結婚したくなかっただけなのだった。


†††


 ということで2人は結婚。

 めでたく新しい村長になった聖だった。

と思ったのもつかの間、聖は東京に帰った。(「蜜のお守りはこれまでだ」と言い残して)

 しかし親は大歓迎で、蜜を迎え入れ。

 学校中に知らされていて、周知の事実で、婚姻届も出してあった。


†††


 そして、「結婚式は二回しないとねー」

とか言いながら、魔女医者が家に遊びに来ていた。そこには霊媒師もいて、久々じゃのーとか言いながら、鍋をつついている。


 疲れた寝る。と部屋に行きベッドに入り込むと、蜜が、「あたしじゃ嫌?」とかいうので、恋愛したかった。おまえと、と返す聖。「わかった」、と言って、執事に婚姻届を取り下げるよう命令して、村にかえっていく蜜。


†††


 蜜のいなくなった東京で、とてつもない寂しさがこみあげる。

 しかし連絡先もわからない。村へ行くことにした聖は魔女の地図で、なんとかたどり着く。

 腹が減って死にそうなところに

美味しそうなキノコがあった。

 馬鹿、忘れたのか?これは毒キノコだよ。

と、嬉しそうな蜜がいた。

「村長なるよ」と、聖がいうのだった。


────エピローグ────


 俺は聖。ついこの前まで、普通の、何処にでも居る高校生だった。しかし、蜜に、偶然出会って、最初のうちは、平和に争い事も無く日常が続いて行くものだった。

 試練は、風雲急に訪れた。人生とは、戦い、勝ち、獲る事の繰り返しだと、この高校生という、何とも中途半端な齢で、思い知らされた。


「極彩色に彩られた……蝶よ、花よと、甘い蜜の、幸せなまどろむ様な甘さに、浸り続ける事は、勝ち続ける事と、その眼に、その胸に、胸の内の魂に、刻んでください。アナタだけの、鮮やかな極彩色に彩られた……新しい未来を祈ります」


 蜜が、「そこ、もっとシンプルに!」って、俺にツッコむ。

 それもそうだな。


『誓います』


 極彩色の村のある6月のジューンブライドでした。めでたし、めでたし。


────fin────


聖=世話焼き好き、運動音痴、平均的頭脳、歌だけは美味いのだが、歌いたくない。

 表ではグレているが、なんだかんだ教会での手伝いはしている。

 なぜヤンキーしてるのかというと、聖書通りに生きていたら、幅が狭まると思ったから。


蜜=野生児、運動神経抜群、頭脳明晰、歌は普通より、やや下手。

 表裏の無い性格。何故山に登るのか、そこに山があるから。


────後書きの魔術師の後書き────


 こんなん、書いた記憶無いわ!!


 誰かからの貰い物??


 でも、書き方の癖まで一緒だから、多分、俺が忘れていただけだろう。


「人生に彩りがありますか? 可愛い嫁がいたら、人生勝ち組じゃね? みたいな、やっかみがあります」


「人生に彩りがありました! ゲームでした……ゲーム依存症って、言われる事もありました……」


 要は、勝つしか無いって事。しかし、パチプロは、勝っていても、あれは、パチンコ屋が無いと、成り立たないので、依存関係にあります。

 パチンコ、スロットで、負け越している人達は、立派な、ギャンブル依存症です。

 合理的に考えると、時間と、お金と、家族等の信頼を失っているだけです。


 極彩色の村の花嫁争奪戦には、実は、聖が、ちゃんと勝てる様に、イカサマが組んであります。


「はい、ギャンブルにおける聖杯。という、極悪ギミックがありますねー!!」


 ギャンブル依存症対策小説を、主に書いてますが、作者自身は、聖杯だけは、必ず刈り取りに行きます。


 昔、影響を受けたキャラクターに、座右の銘が、「ギャンブルをしない一匹狼」と、通り名が、「現実と虚構の簒奪者」って居て……


 作者自身も、童貞魔法使いなので、『聖杯』は必ず狩りに行きます。


 ※『聖杯』とは、「ギャンブルにおける聖杯は、絶対無い」を、覆す。所謂、鉄板レースの事である。「絶対無い」を覆す事は、どんなに小さな賭け事でも、必ず勝てる。つまりは、絶対勝利の権。である。

 今パチプロの人も、パチンコ、スロットで負け越している人も、とりあえず、小さな確実に勝てる勝負事から始めてみてはどうだろうか?


 『聖杯』を集めてみたら、生涯、人生。残される者への財産が、必ず増える。「だって、絶対勝てるから!!」


 『聖杯』を求めて、鮮やかな景色を見渡そう! この、極彩色の村でキミを待つ……」


†††


「お前、失恋でもしたんか?」

「次に行こう。極彩色の村を、求めて!」

「ちょっおま、現実的に、無理だろ?」

「ギャンブルには聖杯がある。きっと恋愛にだって、聖杯はあるはず」

「え? 絶対無いよそれwww」

「運命を売り物にしているところには、必ず、綻びが出る」

「恋愛は売り物じゃないだろ!!」

「恋愛至上主義は、ハイスペック男性を、何たらで、えっと、低スペック男性向けの、聖杯の探求をだな」

「なんか、似た様なの、ヤンジャンに載ってね?」

「あれが、聖杯なったら、特許だな。まあ、面白い。たまに、ヤンジャン読む」

「なんだよ、パクりか?」

「いやいや、俺には書け無いな……」

「恋愛に聖杯はあるって、さっき言ってなかった?」

「やっぱり、主人公補正しかない。ナンバーワンでもオンリーワンでも」

「あれって、元から、俺達は、特別で一番星って意味だぞ? 成れんのか?」

「まあ、世界記録はまた更新出来そうだから、多分」

「世界一っても、ゲーム……」

「まあ、ご愛嬌」


────後書きの魔術師の後書きfin────

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