概要
全てを食らいつくせ
政府は廃棄物を食べて無害化し、安全な土に変える生物を開発し、ダストワームと名付けた。ダストワームは主要都市の廃棄物処理場に置かれ、廃棄物を食べて土を排出した。政府は粗大ゴミ収集料金を減額できるよう自治体に補助金を交付した。粗大ゴミの収集料金が安くなったことで、国民はどんどん粗大ゴミを捨てて新しいものを購入した。景気は良くなり、企業は古いビルを壊して新しいビルに建て替えた。解体された古いビルもダストワームの餌となり、ダストワームが空腹になることはなかった。東京都は廃棄物の量が予想以上に増えたためダストワームの稼働を高めたが、それによる排出する土の処理が過剰になったため、エサであるゴミをダストワームに与えなくなった。エサを与えられなくなったダストワームは廃棄物処理場を脱走し、街の建物を食べて行っ
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