コメディチックに始まった冒頭。二人の出会いが今ここに……!
まさしく一本の映画を見終わったような……感動で胸がいっぱいです。
全部読み終わってから、また一話を読んでみたいと思っているのですが、胸熱だろうなぁと。
あぁ、残り話数が少なくなってきました。読み終わってしまうのが勿体無い気持ちでいっぱいです。
作者からの返信
そんなに気に入ってくださるとは、嬉しい限りです。
光栄でございます。
最初の出会いはロジオンから見ると、へんてこな全裸少女との遭遇でしかありませんでしたが。
ハレヤからすれば、かつて彼を失ったときに願った未来そのもの、だったわけですね。
でも、実はロジオンも、見ず知らずの変人少女のために、自分の人生を台無しにする覚悟で、倒れた彼女を自宅に連れ帰ったりする綱渡りムーブしてたり、とやはり潜在意識では彼女を大切に思い続けてたのかも知れません。
ここまでを読んだ上で冒頭を読み、読み返していくと…彼女の心境や発言の意味することがわかってまた面白いです!
確かに蘇生したけれど、再会は運命の出会いだったんですね…
作者からの返信
ゾーニャからすれば、自分の事を含めた過去のことを覚えていてほしい気持ちもあるけど、
それは彼のためになるものではないだろうし、望んで良いこともでもないって感じですね。
だから、あくまで大罪を世に知らしめるためだけに協力関係になろうとしたけど。
彼の無意識には前世の想いがずっと残っていた。
ハレヤのことをどこまでも思いやって、ハレヤのために人生をかけて行動してくれてしまった。
そんな風に前世の思いが残っていることをハレヤも感じていたんでしょうね。
そうなれば彼女の思いが行き着く先は決まっていた。
もう一度、愛するしかなかった。
拝読させて頂きました。
企画の続き、ご希望の強めの批評をさせて頂きます。
あれ?もしかして全体的に文章、手直しされましたか?
すでに読んでしまった箇所もあるので、もしかしたら修正されている点があるかもしれません。ご了承ください。
ここまで読んできて良かった点は
シリアス展開の力の入れ所、熱が伝わってきて内容も面白かった。
作者のここを読者に魅せるぞ!という情熱がひしひしと感じられて好感が持てました。
また、世界を救うつもりが
自分の一番大切な人に一生を消えない傷を負わしてしまった、という切なくなるような内容も良かったです。
ゴールの大団円、感動のラストに期待が膨らみます。
強めの批評
前回のお話の補足
個人的に映画の専門知識は絶対に多用すべきだと思います。
タイトルにもフックにも入っているので、これは主題の一つだといいと思います。
ブレイク・スナイダーの著書を例に持ち出したのは、映画製作周りの話や売り出し方、プロデューサーや監督、脚本家の立ち位置などアイディアが詰まっているように思えたからです。
この辺の解析度はかなり業界に踏み込んだ方が説得力が増すと思います。
もちろん、分かりやすく物語に沿ってですが。
解析度のお話ですが、それは物語全体の話でした。
一番の盛り上がりをいかに魅せるか、そこに至るまでの下ごしらえ
資料で調べた内容、プロットやシーン描写などの仕上げ、最後に熱量をぶつけたいという意味でした。
説明下手で申し訳ございません。
ただ、そこに至るまでの段階で勿体無いな、という点がありましたので追記したいと思います。
まず、前提として
この作品のゴールは人を感動させるという、かなり難易度が高い所なので
途中でつまずくと速度が落ちてしまう気がします。
その中で私が勿体無いなと思った問題点は以下の通りです。
・世界設定の共感性
・読者を落とすヒロインの属性
・二人の恋愛模様の距離感
全体的に
この物語の良さをあげるには『没入感』が大事になる気がします。
この『没入感』はとても抽象的で曖昧な言葉で一言では難しく、私自身も日々頭を悩ましている所です。
なので参考程度に聞いて頂けると幸いです。
分かる範囲での具体的なポイントだと
・この作品は設定と世界観が、かなり複雑で物語により添いづらく感じる。
読者を納得させる構築と分かりやすい説明かつ、読者を飽きさせない工夫が必要だと感じました。
この辺のギミックは書きながら、整理するしかないと思います。
例的には
『歴史上の戦争の九割は種族戦乱期に起こっていて、ほぼ異種族間のものなので。もし種族が一つだけなら戦争の九割がなかったことになる』
この文とかが、あまりに現代の知識から、かけ離れていて想像しにくい場面があり、共感が薄れた気がしました。
現代で何か動物や昆虫とかの分かりやすい例があれば、リアルティが出ると思います。
また、ナーロッパ的な発想で史実の戦争になぞらえると、読者への説得力が増すと思います。
・ラストを最大限、感動するものにしたいなら、その過程一つ一つの説得力を増す必要性があると思います。
一つでも躓くと、後々まで尾を引いて素直に感動出来ないので。
そういう意味でも人を感動させるのはかなり高等テクニックかと思います。
・冒頭の伏線
話が冒頭に戻ることは正直、読めてしまいました。
一話目の
『その表情はまるで、『意外な場所で古い知人に会った』と言う様子なのだが~知り合はいない、けど……。』
この伏線の一文とその後に続く文がちょっと、匂ったかな、という感じでした。
この段階で『意外な場所で古い知人に会った』という表情を察するのは
一話の文脈的にも、シュチュエーションとしてもおかしいので、その匂わせ具合が気になりました。
この辺の匙加減が難しいですが
ミステリの小説家だと叙述トリックなどが良い例でしょうか
上手い感じでミスリードし、読者を妄想を膨らますような匂わせが欲しいと思いました。
一例
不思議な事に彼女は。
懐かしさと罪悪感が同時にこみ上げるような……そんな何とも言えない表情を浮かべていた。
でサラッと流すみたいな感じでしょうか?
・キャラの台詞が説明口調になりがちな点。
勇者物語の〝原作者〟が語る。そして僕は涙をしるす。2のハレヤさんが語るシーン
確かに主題としても、展開としても真実を打ち明けるシーンですが
ピタゴラス『多くの言葉で少しを語らず、少しの言葉で多くを語れ。』ではありませんが
台詞は多く語り過ぎると言葉の重みが減るという性質があります。
そう言った点で、心情描写や情景描写で、読者に妄想をさせる余白が欲しいと思いました。
ロジオン青年の目線の想像の描写でもいいかと思います。
・前にも言った通り、ラブコメの最大のフック(読者興味)は、可愛いヒロインなので
最初に読者を落とすヒロインを出す、これが命と言っていいほど大事な気がします。
序盤、ロジオン青年の理想の女性像がハレヤさんとかけ離れていて
ヒロインの可愛いらしさが死んでいる気がしました。
徐々に惹かれていくのは分かるのですが、まず最初に読者を惚れさせないとラブコメは成立しないと思います。
既存のキャラを換骨奪胎すると分かりやすいです。
前に出した例 涼宮 ハルヒ などで言うと
容姿端麗で、スタイルも抜群。朝比奈みくるほどではないが胸も大きく、プロポーションはキョン曰く「スレンダーだが、出るとこは出ている。文武において万能で、学業の成績は学年上位に位置しており、身体能力も非常に高く、入学当初はどの運動部からも熱心に勧誘されていたほど。また料理、楽器演奏、歌唱など多彩な才能を持っており、キョン曰く「性格以外は欠点は無い」。性格は唯我独尊・傍若無人・猪突猛進かつ極端な負けず嫌いであり、「校内一の変人」として校内で知らない人はいないほどその名は知れ渡っている。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。また退屈を嫌っており、何か面白い事をいつも探している。己の目的のためには手段を選ばず、時には恐喝や強奪などの行為に及ぶこともある。
Wikipedia引用
ここまで分かりやすい属性と設定があり、この後の展開が気になるせていです。
キャラデザは作り過ぎても損はないですし、後々キャラが勝手に動いて物語を作ってくれるのでおススメです。
逆にそこが甘いと作品全部を書き直しになるので、本文を書く前に固めた方が良い
最優先事項だと思っています。
冒頭のヒロインの容姿、描写はやりすぎなくらい盛ってもいい気がします。
もちろん、ヒロインの魅力を伝える分量で。
個人的にラブコメの三人称視点は、かなりハードルが高い気がしました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12137487892
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891904517/episodes/1177354054894649548
同じようなコメントありましたので良ければ参考程度に。
ハレヤさんの属性ですが、もし私が手を加えるなら
少女の描写を印象付けつつ、年上のお姉さんっぽさを強調します。
自分の事を”美少女だ”と自慢げに言い、オネショたっぽい立ち振る舞いを時折みせる感じです。
その場合の問題は、冒頭の彼女の奇行や天然ボケなど
相対する属性があり一貫性が失われてしまうため、全体のギャグ、そのバランスを調整する必要があります。
主人公の目線を通して、読者に彼女の魅力を全面に押し出し、妄想させることで、この作品はかなり化けると思います。
・ハレヤさんの視点が、もっと女性読者の目線に近づけた方がいい気がします。
恋愛の距離感やすれ違い模様など、さらにブラシュアップできるかと思いました。
また、ロジオン青年の視点では
ハレヤさんのどんなとこが好きで、どこを愛しいと思っているか?
それは理想のゾーフィアと比べてどうなのか?
その思いはどのくらいなのか?
この辺は確かに書いていましたが、読者を納得させる描写が多くあると良くなると思います。
特に恋愛の距離間。
ロジオン青年のさりげない言葉にハレヤさんがドキッとする。
このさりげなさが欲しいと思いました。
おすすめは恋愛リアルティをメモ取りながら観ると色んなシュチュエーション、アイディアが浮かびますよ。
・これは個人的な意見ですが、視点が映画のカメラワークみたいな感じが欲しいですね。
描写は、綺麗な情景描写と物寂しげな感じを時折、意味ないないような所で、魅せるとkey作品っぽい雰囲気になると思いました。
今回の章 映画『世界を救う。そして彼女は勇者を憎む』
全話、ラス目線で描かれていましたが、観客が映画館で視ているという演出をしたほうがいい気がしました。
・また小説はいかに文章を映像として見せるか。それが一番大事だと考えております。
いかに「好き」という言葉を使わず、その感情をどのように表現するのか。それが物書きの醍醐味だと思います。
最後に今回は、私が日頃、やっている推敲のような形で感想させて頂きました。
これは、私の作品にも言えることで自問自答している厳しい言葉ですが
大事なのは作品のテーマ。
『読者の時間を奪ってまで何を観せたいか?』だと思います。
これがご自身が書かれる意味と、製作のモチベ、旗印にもなるので。
長文失礼しました。
誰よりも海水を飲む人
作者からの返信
まいどまいど、批評仲間のご指摘ありがてえです!
自分以外の視点で見てくれるのは、ほんと助かります。
取り急ぎ修正できる箇所はいくつか反映させていただきました。
>『全体的に文章、手直しされましたか?』
改稿は思いついたらやってたりするので、変わってる部分は多いと思います。
以前にご指摘いただいた点なども、反映してるところなどもあります。
>『世界観が、かなり複雑』
作者視点だとどれくらい他者に伝わってるかが、想像するしかないので、この点にご意見いただけるのはありがたいです。
この物語を構想するにあたって一番懸念してたのが、まさにこの部分ですね。
ドラマを展開するにあたって、読み手の人に知ってもらわなきゃならない情報量が多めになってしまってます。
これはそもそも良くないことなんですね。
本来はもっと単純化したほうがいい。
複雑なものに説得力を付けようとすると、余計に情報量が膨らんで本末転倒になっちゃいますからね。
>『冒頭の伏線』
これもやはり自分だけでは塩梅が計りかねる部分なので、ありがとうございます。
単純にサラッと流してしまうと無意味な描写としか思われず、まったく意識に残らなくなっちゃうので
この時点では別の意味を持たせておくミスリードが印象に残りそうですね。
思いつき次第、そのように修正したいと思います。
>『説明口調』
どれくらい臭く感じられるかなと心配してた部分だったので、やっぱりそうかと納得いたしました。
修正しました。
歴史オタクあるあるなオタ語りに落としこんでも面白そうです。
本物の勇者に対抗して歴史オタクが語りたがるという構図で。
>『可愛いヒロイン』
私もまったく同感ですね。
ラブコメはシチュエーション(主人公とヒロインの人格+恋愛する環境の提示)の出オチが全てだと思ってます。
シチュエーションが読み手の好みに合わなかったらそれまで。
とくにヒロインの好みは個人差が大きいので、こればっかりはお口に合わなかったらごめんなさい、と言うしかないですね。
>『三人称視点は、かなりハードルが高い』
私はそう考えてないですね。
リンクしていただいたカクヨムの創作論についても、言及されてる主題は人称がどうとかではなく、
人物の心情に対する情報提示のタイミングの問題で、構成の話しですよねこれ。
恋愛物語において、相手の気持ちが分かってしまった場合に台無しになるのは
相手の気持ちがわからないことで、面白さが生み出される展開においてです。
そういう展開でサイドチェンジなどをして、相手の気持ちまで描いてしまうと台無しになります。
これは一人称でも、三人称でもまったく同じですね。
これに人称は関係ありません。
相手の気持ちという情報の提示のタイミングがおかしい。という構成の誤りが問題の本質ですね。
その逆に主人公とヒロイン、両方の気持ちを描くことで面白さがブーストされる展開もありますが。
これもやっぱり一人称だろうと三人称だろうと同じになります。
なのでサイドチェンジ自体も別にやっちゃいけないことではありません。
やるとつまらなくなるシチュエーションでやっちゃダメというだけです。
やると面白くなる場合には、むしろやらなきゃダメです。
たまに『サイドチェンジは全部悪論』みたいなの見かけるんですが、
本質は、「やったらダメなシチュでやったらダメ」という部分で、サイドチェンジ自体がダメというわけじゃないんですよね。
>『ハレヤさんの属性』
お姉さんぶる見た目小学生の老婆。
面白いですね。
自分にない発想を教えてくださるのは、ほんと貴重な体験です。
いろんな属性のパターンを試しに書いてみようと思います。
>『ハレヤさんの視点が、もっと女性読者の目線』
男性向けラブコメヒロインは、『男性読者から見た魅力的な女性』を最優先に考えなければならないやつですね。
乙女ゲーのイケメンキャラが、リアル男性から見ると違和感あったとしても、プレイヤーの女性から受ければそれは最高のキャラですからね。
その逆もまた然りだと考えています。
>『ロジオン青年のさりげない言葉にハレヤさんがドキッとする。』
このあたりは、かなり入れてたつもりではあったのですが、さりげなすぎて印象に残すことができなかったみたいですね。
もう少し印象に残るように改善したいと思います。
こういう部分も書いた本人では塩梅がわかりにくい部分なので、大変助けになります。
ありがとうございます。
>『視点が映画のカメラワークみたいな感じ』
なるほど。誰よりも海水を飲む人様がお好きな作風が、よく想像できます。
Keyはほんとに一時代を作りましたからねえ。
そういう要素ももっと取り入れてみるのも良さそうですね。
ちなみに
私も未だに年に一度は、京アニ版Kanonの真琴編だけ見返してたりして、そのたびに夜中に家族で食事するシーンで泣きそうになりますw
>『観客が映画館で視ているという演出』
実は初稿ではそうなっていました。
なぜ、それを変えたかと言うと、理由があります。
映画パートは言ってみれば、そこまでに物語上で開示された情報を再編集して、もう一度見せる総集編、みたいな立ち位置になっているんですが。
これ普通に考えると、めちゃくちゃ退屈なんですよね。
同じ情報をまた見せられることになるので。
なので本来は、あんな長い尺ではなく、ダイジェストでやるのが正解だったりもします。
そこをダイジェストではなく、作者の我が儘でまるっとやるとなると、
なんらかの方法で、新鮮味をださなければなりませんでした。
そういうわけで、同じ情報をまったく別のできる限り偏った角度から見せる、という方法論をとりました。
そこで、これまで歴史上で語られることがなかった、『魔王から見た勇者物語』という点を没入感をもって強調できる、ラス一人称に落ち着きました。
>『また小説はいかに文章を映像として見せるか。それが一番大事』
私も以前は同じ考えでしたが、今は真逆の考えを持っています。
「好き」ということを表現しなければならないなら、ハッキリと「好き」と書くべきと考える派ですね。
なぜかというと、学校の国語のテストを思い出していただきたいのですが。
長文の読解問題でも、物語を謝って読解してしまう人が一定数存在します。
物語の展開にとって重要な情報を謝って解釈されてしまったりすると、
その読者が後の展開を読んだときに、なぜそう展開するのかが理解できなくなって、面白くなくなってしまいます。
国語の授業に使われるくらいの大文豪の作品ですら、そうなのですから、
私の書いた文章が、誰にでも正確に読まれるとは、1ミリも考えてません
なので、私は文字を読める人なら誰にでも分かるように、身も蓋もない文章を書きたいと常に考えています。
何かしら描写なりで間接的な表現をする場合でも、必ずその解釈について誰にでもわかるように意味をちゃんと補足する派になりました。
>『私の作品にも言えることで自問自答している厳しい言葉』
私も自分で批評をさせていただくので、お気持ちよーくわかります。
自分の言った批評は必ず、自分にブーメランになっちゃうやつです。私もそうですw
でもこれは書き手みんながそうだと思います。
自分が書いたものを、他人が書いたものと同じように客観的に見れる人なんていません。
自分で完璧だと思っても穴だらけがデフォです。
だからこそ、自分では見えない穴を見つけるために、他者目線で意見しあうことに意味があると考えてます。
ブーメラン上等! ブーメランなげ合おうぜ! って思ってます。
ブーメランを投げ合ってくださって、ほんと有り難いです。
感謝の言葉しかありません。
ありがとうございます!
うへえ、鳥肌立ったぁ……
すでにフライングして再度一話を読んでしまっているのが悔やまれるか……
そうかぁ。関わったら駄目だと決めていて、だからまずは自分のことを覚えているか聞いたのかなぁ? そして覚えていないと返答されて、寂しい目をしたハレヤ。覚えていたら困るけど、覚えていないのも寂しい……なんとも複雑な心境なのかな。
>すると女の子は寂しそうな目をして
これ、一周目だと本物の勇者であることを知らなかったから寂しい目をしたように感じたんですよね。でも、二周目だと全然意味が違ってくる。
お見事です。すごい。
作者からの返信
そうですね。
関わったらダメだと考えていたけど、それと同じくらい、やはり
あり得ないと分かっていても、覚えていて欲しい気持ちも当然あった。
その気持ちに諦めをつけるための、「見覚えがあるか?」という問いでした。
答えはNOに決まっているので。
自分の気持ちに諦めを付け、最愛の人とは別の人格である現代の若者でしかないのだと、彼女自身が踏ん切りをつけるための問です。
でも最愛の人から、忘れられているという事実はやはり寂しかった。
それが顔にでてしまいました。
深く読み込んでくださって嬉しいです。
コメントありがとうございます。
ああ、ここでついに、冒頭シーンに。
なるほど、なるほどです。
作者からの返信
ここまで読んでいただいて、コメントまでありがとうございます。
そうなりますね。
駅前で入浴剤を貰う数が一個でも違っていたら、再会できなかったかも知れません。
この章の真実の部分があるから、前半の日常回の楽しそうな中にも影があるハレヤさんを思い返すとグッとくるのですが、それでもこの分量をブッ込んでくるのは勇気があるなって思います。「じゃ、簡潔に短い方がいいのか?」と問われれば、真実を知って燃えているロジオンに共感しちゃうと、当然、じっくり読みたいわけで…。そういう仕組みを作ってこられたという自信なんだろうなって思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
いやいやいや、自信どころか逆に一番ここがネックになる部分だと思ってます。
提示される情報が重複する部分も多いですし。
退屈になってしまうところも、ままありそうだなと。
なので本来ならもっと短縮するのが王道だと感じております。
じゃあなんでこうしたんだ、と問われれば。
もうそれは、私の我が儘、としか言えない言い訳のできないものです。
ゾーフィアさんとラスコーリンさんの生き様を見てからの噴水での出会い、ハレヤさんが必死だった理由が痛いほどわかりました。
作者からの返信
『真実の勇者』
それはハレヤ自身のことではなく、彼女が死なせてしまった全ての人々のことだったわけですね。
その人々のための映画を作ってほしいと、かつて同じ罪を犯した最愛の人に頼んだのがこの夜だった、ということです。