第5話 クライシス・マネージメント(危機管理)
大学日本拳法時代、「行き当たりばったり」「出たとこ勝負」的精神を鍛えたおかげで、どんな危機でも乗り越えることができた。
まあ、
○ 「今まではうまくいった」という話で、これから先はどうなるかわかりませんし、
○ 「危機を乗り越えた」とはいえ、もっと懸命な解決策が他にいくらでもあったかもしれません。
その意味では、「行き当たりばったりという問題解決手法」で、私なりの人生を楽しんでこれた、ということなのですが。
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大学日本拳法時代の私は友人を作りませんでした。
昇段級審査や大会で、私の先輩たちも同期も後輩たちも、各校のそれぞれの代(1・2・3・4年生)同士で、駄弁って(おしゃべりをして)いましたが、私はそういう仲間に入りませんでした。会場内、トイレとかで出合えば「オウ」といって、目で挨拶くらいはしましたが。
「友だち」になったら、昇段級や試合で「思いっきりぶん殴れないじゃないか」と思っていたからです。
私の楽しみは、大きな大会で、海の元とも山のものともわからない相手と、何の予備知識なしに、ぶん殴り合いをすることにありました。
ところが、私の先輩も同期も後輩も、私とやる(であろう)相手選手はこういう技・攻撃が得意だから気をつけろ、なんてアドバイスをしてくれましたが、私の耳には全く聞こえていませんでした。(私は先鋒オンリーでしたので、対戦相手はほぼ予想できたのです。)
道や駅でバッタリ出会った不良と殴り合いになる。
そのドキドキ感・緊張感を楽しみにしてやっているのであって、(みんなには悪いのですが)試合に勝つことなんてどうでも良かった、というか、まるっきり気にしていなかったのです。
そんな私の心を見抜いていたのか、同期の桜井(キャプテン)には、「緊張感がない」と、よく扱き下ろされていました。
続く
2024年1月30日
V.3.1
平栗雅人
私流 大学日本拳法の極意 V.3.1 @MasatoHiraguri
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