前編と、後編で、話し手が代わります。でも、そう言う事は、この際、関係ありません。人を愛する事と、実は、その奥にあるであろう、自己欺瞞。これを、これ程、厳しく追求した、作品を今まで読んだ事がありません。皆さんへ、この、倒錯した恋愛感情を、是非、味わってみて下さい。驚愕される事、保証致します。
誰かを愛したときに、愛する人のためにこういう選択ができるのだろうか、と考えさせられます。