第30話 3カ国包囲網
マリアロ神聖国はオストマン帝国、ランスルフーロ王国に攻められていた。
この状況において、ランスルフーロ王国に対して使徒を動員していたのであった。
「ちっ、この勇者強すぎんだろ。俺がこんなに押されるとはな」
第6席のダンテは、強化魔法を得意とする脳筋タイプの使徒であった。ダンテは第4席のアンゴレと共に勇者を相手していた。
「邪悪なるマリアロ神聖国になぜ味方するんだ。」
勇者はランスルフーロ王国の王によって、マリアロ神聖国の司教達による王国内での悪事を聞かされていた。それによって、マリアロ神聖国は民衆から金を奪う者達の集まりだと考えていた。
「教皇を愚弄するか!我々リート教の者達はそのような行為はしない!」
「話し合っても意味はないのだな……ならこの聖剣エカリクスによって貴方達を倒させてもらう。」
「アンゴレ、この剣はやばいぞ。リート教を侮辱されて怒ってんのは分かったが、ここは連携して相手しなきゃ負けるぞ」
アンゴレは勇者にリート教を侮辱され怒り狂っており、連携を取らずに勇者に向かっていたのであった。
「むっ、確かにそうではあるな。少し頭に血が昇っていたようだ」
2人の使徒は、激しい攻撃を勇者に加えていたが、勇者はものともせず逆に押し込まれていた。
「これで終わりです。光魔法 月華一閃」
この瞬間、眩い光が剣から発せられ2人の使徒は光を見たと同時に体が斬られており、死んだ事にも気づかないのであった。
「敵をいくら殺しても、人を殺すのは怖いな。願わくば、この世界から戦争が無くなる事を望みたい………」
………………………………………………………
使徒
使徒は12席まであり、12人の力の差は2人を除けばそれほどないと言われている。12人の発言力は対等であり、使徒による12使徒会議では、多数決制で物事が決められている。
使徒に命令を出せるのは教皇、枢機卿、大司教のみとなっている。しかし、大司教や枢機卿の命令より教皇の命令が優先される。
大司教と枢機卿の命令は、枢機卿の命令を基本的には優先されるが逼迫した状況であれば使徒の独断で大司教の命令を優先できる。
ライリー戦記 @soyonasan
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