六十七 温もりに焦がるる者、雨の内に語れる事への応援コメント
更新された2話どちらもとても好きです……美しく、かなしく、さびしく。入り混じる仄暗さや光の淡さ儚さがたまらなく好きです……。
温もりを知って戻れなくなった雪代が火事で死んでしまうという既に明かされていた事実が、別の色合いを持ってのしかかってくるようでした。春が来れば雪は解けてしまうように、鮮やかなものを知った半面、失ってしまうものとその冷たさもまた肉体に沁みてくるというのが、美しくもかなしくて本当に素晴らしいです……!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
温もりを知り、また一つ、戻れないところへと踏み込んでしまった雪代でした。
知ることによって救われる部分もあるとともに、葉霜さんの仰るように失うものやそれ故の冷たさが生まれるのが皮肉なところですね……。
六十五 季節は刃にて落つるにあらずへの応援コメント
氷雨と雪代の過去が淡々と、それでいてとても繊細にうつくしく描き出されていて、溜息を思わずついてしまいました……。はらはらと散る桜の綺麗さは、同時に死の匂いを漂わせているように思えて、素敵でした。
偽りを被って氷雨の前に立つ雪代の心の揺らめきが、散る花に重なっていく様子もとても美しくてよかったです。
無垢であったことを苦々しく思う氷雨が、この記憶を受けてどのように変わっていくのかも気になります。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
桜の花に重ねたイメージや感情について、丁寧に取り上げていただき嬉しいです!
桜ほど、散る際が言及される花はないと思います。書けば書くほど、この花と雪代が重なっていく感じがします。
次話が出るまでまた時間がかかりそうで恐縮なのですが、氷雨と雪代の過去を丁寧に描いていければと思います…!
六十 かりそめなる雪の香を知れへの応援コメント
雪代の思わぬ過去の姿にとても驚きつつ、殺しをしてきた雪代が氷雨の傍で少しは安らぎを得られていればいいと願わずにはいられません。雪代の本当の姿はどこにあったのだろうと思いを馳せております。
冷たくも儚くうつくしい世界が、繊細な筆致で描き出されていて、本当に素敵です……。
ところで、演技達者な殺し屋、というのはよいものですね………………ありがとうございます…………。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
雪代の意外な姿に驚いていただき嬉しいです! 氷雨の知らない雪代の姿が、少しずつ仄見えてきます。
演技達者な殺し屋、良いですよね……! 書いていて楽しいです。
序 黒蝶の夜へと手を招くへの応援コメント
いつまでも読んでいたくなる抑揚、こだわりぬいた言葉にため息が出ます。
ゆっくり愉しませてください…!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
リズムとバランスを考えながら書いた序、愉しんでいただけて嬉しいです!
六十五 季節は刃にて落つるにあらずへの応援コメント
春の桜の中で夢を見る氷雨と、だんだん寒くなっていく秋の中にいる雪代の差異が美しいですね。氷雨はずっと庭の中にいるけれど、闇の中を知っている雪代はさらに凝った闇にも気づいて、何も知らない氷雨を前に葛藤しているのが、なんとも健気に思えてしまいます。氷雨は氷雨で、自分の視界にか細く見えている望みに縋っているからこそ、閉じ込められている上に何も知らない哀れさに拍車がかかっていたように思えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
春と秋という二つの季節とその差異を、二人に重ねながら描きました。
各々異なる危なっかしさを持つ二人だなと思いながら書いています。
六十四 守られし者、守りを破りたる事への応援コメント
絵が鍵かと思いきや、重要だったのは紙だったのが、予想を外された感じがして良かったです……! 神伏坂という地名のただならなさ、浮橋様の関与も含めて、恐ろしいものが見えてきてしまいそうです。
見届けたい、最期まで知りたい、ただそれだけという踏み込みと、それだけだと予防線を張るような矛盾めいた感じで締め括られているのも良かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「紙」というキーを通して、氷雨と「浮橋様」の知られざる繋がりが明らかになる回でした。
「浮橋屋敷」が位置する「神伏坂」という地名については、まだ先ですが今後由来を書きたいと思っています。
氷雨も雪代も、この先どんどん揺れ惑う予定です。よしなに……。
六十三 血色の花の未だ咲きたるにやへの応援コメント
ここで繋がりが……!! ぐっと来てしまいました。氷雨の父親こと藪蘭の得体や底の知れなさもますます不気味で、薄闇より深淵を覗くような気分になってしまいました。
藪蘭が夢売りに関わっているとのことで、雪代が浮橋様と契約したこと、そこへ氷雨がやって来たことなど、当初からあったことが一気に互いの距離を縮めていますね……この先も楽しみです。
作者からの返信
返信遅くなってしまいすみません、コメントありがとうございます!
現在軸との繋がりが明かされると同時に、藪蘭については謎が深まりました。両者について、少しずつ明かしてゆきたいところです。
六十二 うつくしき嘘にて花の一輪を知るへの応援コメント
まっさらだった氷雨が桜のようにほんのりと淡く色づく姿が微笑ましいのと同時に、絵を握りつぶしてしまう、夢幻の箱庭に思うところがありそうな雪代の姿が対照的ですね。美しくもどこか不気味で、手の込んだ箱庭に氷雨を閉じ込める父親の動機もますます気になるところです。
白から新たに色づくところは、浮橋屋敷にやって来て階級を上げ、白い着物から色付きの着物に変わっていく氷雨の姿を彷彿とさせますね。あの時の氷雨は現の始まり、この時の氷雨は夢の始まりに色づいていたのかなと感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
当初、雪代が絵を握り潰すとは思っていなかったので、その光景が浮かんだ時、私自身驚いた記憶があります。
白い着物、白い花弁、白い筆、白に様々な意味が、色として重ねられてきていますね……! 素敵な表現、嬉しいです。
六十一 知れる香知らぬ香の立ちて惑ひたる事への応援コメント
前回出ていた桜は白木蓮の次に替えられたものだったのですね。真っ白な花びらの降り積もる中、無垢に眠っている氷雨と、蹴った途端に茶色く枯れてしまった花びらの繊細が、雪代には恐ろしく思えたのでしょうか……純白には耐えられないのかなと思うと、強く生き抜いてきた雪代の姿が、たちまち脆く思えてしまいます。元より彼からはどことなく仄暗くて儚い雰囲気を感じていたのですが、回を経るごとにそれが強く匂い立つような気配がしますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
今回の話を描く中で個人的に印象に残っていた場面が、蹴った途端に変色する白木蓮だったので、言及いただいて嬉しいです。
強くも儚い雪代が、氷雨と出会うことによってどのような運命を歩むことになるのか、少しずつ描いてゆきたいと思います。
六十 かりそめなる雪の香を知れへの応援コメント
血の香らない雪と凍った雨の先に、それでも春を知れるもの、桜が咲いている構図がとても美しいです。ほんのり赤を含んだ桜は血を雪いだ雪代にも、血が通い始めた氷雨にも重なるようですね。
氷雨のお父さんも、良い人なのか恐ろしい人なのか判別付け難いのが謎めいていて、それが人間味を思わせてくれて良い造形だなと。氷雨はこれから知りたくなかったと思うようなことも知っていきそうな予感がしますが、読んでいる身からするとお父さんの真意を知れる日が楽しみになってしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
あまりに素敵なコメントに、感無量の思いです。特に、「ほんのり赤を含んだ桜は血を雪いだ雪代にも、血が通い始めた氷雨にも重なるようですね。」という表現……! なんて素晴らしい解釈なんだと感動しています。ありがとうございます。
氷雨の父についても、深掘りしていきたいところです!
五十九 白き筆は血染めにぞあればへの応援コメント
雪代こと雪の予想外な姿が出てきてびっくりしました……!! 今まで断片的に語られていた過去も見えてきて、何が明かされるのかドキドキしますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます……! 雪代について今まで語られてきた、桜花のようなイメージを大きく覆す一話でした。
次話以降、また更に明かされる部分がありますので、今しばらくお待ちいただければと思います!
十 香が導きし行く末への応援コメント
ここまでが第1章ですかね。
冒頭で解説されなかった内容が上手くここまでの間に回収されており、かつ
氷雨の目的が明確になっていて、とても良い構成ですね。
と、偉そうに聞こえたらすみません。。
とっても勉強になります!という意味です。
続きもゆっくり読ませて頂きます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
また、貴重な休日を拙作のために割いていただき、誠にありがとうございます。
本章までの総括をいただき恐縮です。少しずつ、氷雨の目に映るものを、聞くものを、感じるものを、知るものを、増やしていけたらと思っています。
これからの物語も、どうぞお楽しみくださいませ。
九 夏の終りに春の花を名乗りてへの応援コメント
「月下橙」は、ゲッカトウ、で読み方合ってますか?
「橙」は、「だい」、とも読むので、初めて出てくる用語には、フリガナがあると親切かもしれません。
って、私が見落としてたらすみません!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
正しくは「げっかだいだい」となります。ふりがなを入れておらず、大変失礼いたしました。
この先の物語も、どうぞお楽しみくださいませ。
八 染め布の香を思い染むへの応援コメント
なるほど。
垂れ布には、黒蝶を呼ぶ役割があったのですね。
垂れ布には、使用期限があるのかな?
必要枚数を作ってしまえば、工房は必要なくなってしまいますもんね。
布を染めるところを見たことがないので、楽しく新鮮な気持ちで読むことが出来ました。
個人的に、毛糸を染めることに興味があり、それも布を染めるのと似ているのかなぁと。
垂れ布が掛かっている部屋、見てみたいですね。
圧巻だろうなぁ。
素敵な世界観ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、染め布には交換の潮時があります。
染め布の場面は、あれこれ調べながら書きました。楽しく新鮮な気持ちでお読みいただいたとのこと、大変恐縮です。
これからの物語も、どうぞお楽しみくださいませ、
六 羽化したる日の事への応援コメント
あれ、確か雨が降ってませんでしたっけ?
契約の紙は、不思議な力で守られてて濡れないのかな?
少しづつ謎が明かされていきますね。
雪代と氷雨の間に何があったのか、先を読むのが楽しみです。
何となく、氷雨のイメージは、八咫烏シリーズの主人公を頭に思い浮かべています。
千と千尋のハクみたいな。
違ったらすみません(汗)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
契約の紙は、おっしゃる通り「浮橋様」の力に護られているため、雨風に耐えることができます。
また、氷雨のイメージに関するご指摘がとても興味深かったです。特に、『千と千尋の神隠し』が与えた本作への影響は大きいと思います。
この先の物語も、どうぞお楽しみくださいませ。
四 逢魔が時に魔が差すへの応援コメント
深山って、女性だったんですね。
私が見落としていたら、すみません。。
企画『古典的な王道ファンタジー小説が読みたい!』にご参加頂きありがとうございます。
なかなか全容が見えなくて、先を読みたい気持ちに駆られます。
なるほど、勉強になります。
布は、何のために……は、まだ後のお楽しみですかね。
独特の世界観と耽美な雰囲気が素敵です。
ゆっくり読ませて頂きます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。また、素敵な企画を実施してくださり、誠にありがとうございます。
少しずつ謎を明かしていくという姿勢で執筆しているため、曖昧な部分も多くあるかと思います。作中で全てが明かされるのかは私にもわかりかねる面がありますし、伏線回収のように上手くはいかないかもしれません。ゆるりと描いていきます。
世界観と雰囲気に対するお言葉、大変恐縮です。どうぞお楽しみくださいませ。
序 黒蝶の夜へと手を招くへの応援コメント
和風な世界、素敵ですね。
黒蝶とは果たして何なのかこれから明かされていくのでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
黒蝶を含めた作中の謎は、これからゆるりと明かしていく予定です。
六十七 温もりに焦がるる者、雨の内に語れる事への応援コメント
素敵な話をありがとうございます……!
氷雨への想いが少しずつ大きくなっていくほどに、弱くなっていく、温もりを知って脆くなる姿……本当に好きですありがとうございます……。その情感が雪景色と血とで描き出されていて、とても美しいものを見たなぁと思いました……。静かで厳かで優しくて酷で、すてきでした。ありがとうございます!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
雪代が一際弱く脆くなった二話でした。温もりを知ることは寒さをより厳しく感じることであり、それはまさに優しくて酷なことだと思います……。