第10話 Vtuberの中の人がもれなく全員イケメンだった件について
冬雪「だぁーかーら!さっきの配信のことはやめてくださいってー!」
世夏「あれちなみに春大爆笑してたよWWWW」
春「いやWWW お前だって笑ってただろWW」
世夏「いや?WWWW 俺は冬雪きゅんを応援してたよWWWWWW」
冬雪「ほんっとこの人たち…みなさんこの人たち炎上させてください!!」
春・夏・秋「大爆笑」
・炎上させてくださいwwwwww
・冬雪きゅんは伝説やからな
・ねこはるこんな笑うんだ…かわいい
・ほんと緊張してたんやねwwww
・夏冬は兄弟やなこれ
・裏でも仲良しかよ
秋「冬ちゃんこれから一生いじられるね笑」
世夏「じゃあそろそろ時間だし、告知して終わるか!秋せんぱい冬雪お願いします!」
秋「はーい。えっとスクナギプロからボイス発売中です!今回はバレンタインボイスです。これ注意点なんですが、僕たちは出していないので、それだけお願いします。詳しくはスクナギプロ公式TwotterやHPをご確認ください。」
冬雪「はい、あと3期生のナズナせんぱいの誕生日グッズが今日の23:59までですのでまだ買っていない人はぜひ。」
世夏「はーい!ということで改めて初配信もこの配信も見にきてくれてありがとうございましたー!!また明日からもよろしくー!」
・おつかれさま!
・いい一日やったで
・最高の時間だったー!!!またやってほしい!
・この4人推すわ
・お疲れ様ー!!
世夏「せーの」
皆「お疲れ様でしたー!」
━━━━━━━━━━━━━━━
世夏「みんなおつかれ!」
秋「世夏くんもお疲れ様〜!やっと今日おわったねリーダー!」
世夏「…っ」
世夏は緊張が解れたのか、泣いていた
初配信から元気を見せていたが、内心色んな感情が交わっていたんだろうな
秋「あはは 世夏くんありがとね。ほんと世夏くんのおかげで助かったことがたくさんあるから…」
秋せんぱいは世夏の涙をふいて抱きしめながら言った。
春「世夏、ありがとう」
冬雪「これからですね僕たち」
世夏「…っ…ああ!そうだな!」
それから他愛のない会話をして帰る準備をしていた。
マネージャー「失礼します」
秋「はーい?」
「今実は公式番組の収録が終わって15人くらいライバーが集まっているんですけど、挨拶行きます?」
早速先輩達に挨拶する時がきた
多分初配信を見れていない人が大半だろうな。
この場に秋先輩と世夏がいるなら答えは…
世夏・秋「いきます」
だよな
しっかりしている2人はそう答えるだろうと長年の付き合いならわかる
「分かりました。では18階になりますので、移動しましょう。」
━━━━━━━━━━━━━━━エレベーターの中
冬雪「声だけで誰と誰とかわかりますかね?」
春「たしかに。一応配信は一通り見たけど…」
冬雪「当たり前ですけど、皆さん年上だから上手いこと立ち回らないと」
俺たちはよく初対面の人から話しかけられることが多い。
それで面倒臭いことはたくさんあったが、こういう時緊張しなくなったのはまぁ良かったとは思う。
各々このメンバーに対して、上手く立ち回れると絶対的信頼を置いているからこそ心配はない。だから空気感も変わらずそのまま楽屋に行ける。
世夏「にしてもこんな高いところから外見れるの初めてだわ〜」
冬雪「ほんとですよ。東京の景色が一望できますね」
春「でも秋先輩の家も同じくらいでしょ」
秋「いや〜こんな高くはないよ?」
チ-ン
マネージャー「ここ突き当たりの部屋に皆さん集まっているので3回ドアノックでお願いします。」
世夏「はーい」
マネージャー「では、私はここで。何かあったらdiscerdで知らせてください。」
秋「ありがとうございます」
冬雪「楽屋1つにみんな集まってるって聞いてびっくりしたんですけど、部屋1つ1つが大きいから納得ですね」
春「だなぁ」
部屋の大きさに感心しながら話しているとマネージャーが言っていた楽屋に着いた。
この部屋は人一倍でかいな
賑やかかと思ったが、意外と静かだった。
秋「じゃあノックするねー?」
コンコンコン
部屋の中でざわざわと声が聞こえる
?「は、はーい」
?「どーぞー」
誰かが2、3人で返事をくれた
秋「本日よりデビューしました春夏秋冬(ひととせ)です。ご挨拶よろしいでしょうか。」
今度は品定めを行うかのような空気が、外からでも伝わってきた。
こんな数秒で空気って変わるのか
秋「失礼します。」
ガチャ
そこにはパッと見ただけで10数人がバラバラにこっちを見て
その瞬間女性同士は今までスマホを見ていた人や無口だった人らが何も言わず固まり、男性は何故か悔しそうな顔をした。
そして皆さん結構年上に見えた
申し訳ないけど、20代前半には見えないしもちろん同世代はいない
秋「僕が夢日秋(あすなあき)です。」
世夏「はじめまして!狼魔世夏(ろうませな)です!」
春「はじめまして。本日デビューしました猫番春(ねこははる)です。」
冬雪「はじめまして。同じく本日デビューしました、一冬雪(にのまえふゆき)です。」
「は、はじめまして」「イケメン…」「え、顔がタイプすぎる」「まってやばい」「スクナギプロ辞めなくてよかった」「やばいやばい」「顔面国宝すぎる」「顔面偏差値高すぎる」「え、若すぎる」「高校生?」
世夏「公式番組お疲れ様です!来週の放送楽しみにしてますね!」
「みんなイケメンだね〜!!てかめっちゃ若くない!?」
そう言ってくれたのは1期生の橘さんだった
世夏「あっ…え?ありがとうございます!」
橘「俺さ、この中でも結構若い方なんだけどみんな見てびっくりしたよ〜」
「なにそのアピール…」「橘さんのこと結構マシな方だと思ってたけど比べると違いすぎワロタ」「それな。元の悪さ隠しきれてないよね」
「身長低すぎんだよ」「スタイルが違うし顔面比べたくもない」
なんのためなのか分からないが、そこから今いる6人の男性達がこぞってモテるアピールをし始めた。
「みんな身長高いね〜!俺も身長さえあればってよく言われるんだよね〜」
「この髪色合ってないよな俺。暗くしたら結構似合ってるって言われるんだけど」
「俺もVなってから自分投資できてないわ」
女性達の反応があまりにも気になっているが…
春「十分かっこいいですよ。」
世夏「ッス!先輩たち今のままでかっこいいです!俺も髪色明るいの似合わなくて…」
秋「それは逆効果かも…」
世夏「?」
「イケメンにフォローされてんじゃん」「醜いわ〜」「ブスは心も終わってる」「イケメンの似合わないとブスの似合わないは意味が違う」
なんだか居心地が良くない気がする…
?「あの、前エレベーターで会いましたよね?」
冬雪にそう声をかけたのは以前冬雪がエレベーターで落としてしまった女性だった。
VTuberの中の人がもれなく全員イケメンだった件について @Rilychan
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