エージェントエイジ最大の危機

黒幕横丁

ききいっぱーつ

 俺の名前はエージェントエイジ。日夜世界を守っているエージェントである。

 しかし、そのことを誰にも知られてはいけない。なんせ俺はエージェントだからな。

 今日のミッションは、潜入調査だ。商業施設へ潜入しミッションを行う。さて、現地へ到着したからミッションを行うとするか。

「お兄ちゃんこんなところで」

 ミッションスタートを始めようとした時、目に飛び込んできたのは、妹の姿だった。

「げ、香菜、どうしてこんなところに」

「それはこっちのセリフだよ。朝早く出かけて行ったかと思えば、こんなところに居るなんて。何してるの?」

 ぐっ、エージェントであることは妹にも内緒だからミッション内容を口に出すことは出来ない。しかし、妹は疑り深い性格だから黙っていたら怪しまれるぞ、一体どうすれば……。

「さ、散歩かなぁ」

「散歩かぁー。……怪しい」

 クッ。回答の選択を誤ったか逆に怪しまれてしまった。

「別にいいだろ。俺は忙しいんだ」

 さっさと妹と別れてミッションに従事したいんだが、

「待ってお兄ちゃん、どうせ暇しているでしょ? 付き合ってよ」

「はぁ? 俺は忙しいんだけど」

「何やらお兄ちゃんが怪しい事してるってお母さんに連絡してもいいんだけど?」

 妹はスマホを掲げて見せる。脅しのスキルを持つな。

「分かったよ。どこへ付き合えばいいんだ?」

「物分かりが良くてよろしい。行くよ」

 妹にしぶしぶついて行くと、そこはなんと俺がミッションで訪れる予定だった雑貨店だった。

「ここで一緒に買い物付き合って欲しいんだけど」

「あ、あぁ……」


 買い物が終了し、俺もミッションをなんとか終わらせることができた。

「お兄ちゃんありがとう」

 妹も俺がついて行ったことで満足しているようだった。

「まぁ、これくらいのことは造作もない」

 妹にエージェントとバレずにミッションを達成できたし、これで危機一髪は脱したわけだ。

「ありがとうねー、エージェントエイジー。じゃあね」

 妹はそう言って帰っていく。って、えぇ!!!何で知っているの???

 帰ってから妹に聞いても答えは教えてくれなかった。

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エージェントエイジ最大の危機 黒幕横丁 @kuromaku125

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