第二回遼遠小説大賞(2024年5月1日~2024年7月31日)
第二回遼遠小説大賞 参加作品と作者 なんとなく紹介(全作紹介できました)
さて、現在、第二回遼遠小説大賞というのがおこなわれています。
「遼遠」、すなわち、はるか遠くという名前でおこなわれているだけあって、小説はどこまで「遠く」にいけるのか、小説の可能性はどこまでなのかを皆で探していこうという試みです。
このように書くと、いわゆる純文学的なものに見えてしまいますが、必ずしもそうではないと個人的には思っています。それは、以下で紹介する参加作品をちらりと見るだけでも、わかっていただけるのではないでしょうか。
私も評議員という講評を出す人の一員に入れてもらっていますし、自作も投稿してしまいました。
https://note.com/tatsuinoradio/n/n0fa0671cb1ae
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093076531695408
さて、私たち評議員が動き始めてから、約一ヶ月、残り期間も約一ヶ月となりました。
ここらで、出品作とその作者さんたちを紹介してみようかと。
講評は講評で別で書いているので、今回は、あくまで紹介という感じで。
興味を持たれた作品を読むもよし、もっと遠くへいけるものをここに放り込んでも良し。三〇〇〇字から二〇〇〇〇字の書き下ろし完結作品で参加することができます。参加すると、もれなく五人から講評がつきます。実はいくつか講評草稿も読ませてもらっているのですが、皆様、本当に丁寧に読み込んでいますので、お得ですぜ。
というわけで、ランバダのリズムに合わせて、私が踊りながら紹介します。皆様は白タイツでランバダを踊る私の姿を想像しながら、紹介文を読んでくださいまし。
(ちなみにこの紹介は、自動的に消滅しないどころか、気がつくと増えていくはずだよ、おいちゃんの体重のように)
1.辰井圭斗『彼岸』
https://ncode.syosetu.com/n1120iz/
主催者さん。
美しいことばを紡ぐだけではなくて、登場人物への書き込みがすごい作者さんだと思っています。
今回は、それ以外にも視覚的にも面白い試みがあります。
あとは、裏テーマ的な話以外の一般的エンターテイメントとみても、大変つかみがうまいんです。
どううまいかって? うまく説明する自信がないので、とりあえず読んで体感してください
ちなみに最初の頃は、アラフォーのおっさんだと大変失礼な誤解をしていました(もっと若い方です)。
2.サトウ・レン『空音』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076794188612
Twitterで一四〇文字小説を多数投稿している、いわば、掌編小説の達人。よく一四〇文字であれだけ書けるなぁ、すごい。
ミステリアスな方で、一四〇文字を越えた作品もミステリアスなものが多いです。
今回の出品作もミステリアスかつ完成度の高いものです。
一言でいうなら、本当にうまい、達人。
読んだ後に、ああ、うまいなぁ、すごいなぁって思うんですよ。というわけで読んできてください。
3.功琉偉 つばさ『光の園』
https://kakuyomu.jp/works/16818093077093905752
若者!
若さあふれる素敵な小説を出品してくれています。
描き込まなくても、浮かび上がらせてくるような素敵な作品を出品されてます。
なお、現在、別の自主企画「中高生あつまれ! 小説大賞」
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093079555158924
も主催されているようです、八面六臂の大活躍。
カクヨム甲子園も絶対出るに違いありません。がんばってください。
ああ、若さがうらやましい。そう思ったあなたは、出品作を読んで甘酸っぱさにひたり、青春のおすそ分けをもらいましょう。
若さがうらやましくなくても読みましょう。
4.藤泉都理『あだばな』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076604525104
ポメガバース! だけではなく、多彩な作品を書かれている方。
ことばが綺麗で、それを噛み締めて読んで、そのあと、講評が書けなくて、メモとりながら何度も読み返しました。
オノマトペの使い方がとても素敵なんです。
ポメガバースと言われてわからなかった方は、とりあえず、出品作を読んでください。メモ帳を忘れずに。
5.南沼『雨上がりに匂いたつ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093079254238439
評議員の一人。
多才多彩な方。小説の舞台は東南アジア、南米、日本、ヨーロッパ、もしかしたら、五大陸制覇されているかもしれません。
登場人物もまたすごい。
『翡翠の腕輪』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654836470040
を読んだときと、今回の出品作を読んだとき、私の中での作者のイメージがまったく違ったものになりました。今回は、あれ、南沼さんって中年女性だったっけと思わされました。SNSでお見かけするかぎり、競馬と料理が好きな子煩悩パパさんっぽいのですが、もしかしたら、そこもフィクションかもと思わされてしまう筆力です。
今回は、丁寧な暮らしと湿度とエロスあふれるシャーマニスティックな作品を出品されています。紹介なのに何言っているかわからないって? ならば、読むのです!
6.七兎参ゆき『陽だまりのにゃんこ ~勘違いも甚だしぃ~』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076168582771
はじめましての方。
童話作家の先生に私淑(ということばはもしかしたら、微妙にずれているかもしれませんが、ご勘弁を)されていたという記述から、児童文学的な作風かなと思いながら読んでみたら、違うものなのですね。ウェブ小説的技法を換骨奪胎したかのような作品を投稿してくださっています。え、またしても何を言っているか、わからない? ならば読みなさい!
なお、別作品では挿絵を作成していたり、近況ノートで韻文(御本人曰くことばあそびてきなもの?)があったりして、私はそこで書かれている鈴の音という韻文がいいなと思いました(投稿作品とは関係ないので、講評で入れられないところを書いておく)。
7.黒石廉『胡蝶』
https://kakuyomu.jp/works/16818093079917060478
オレ、オレだよ、オレ。みんなの孫のオレだよ。会社の金を落としちゃってピンチだからオレオレオレオ。
8.壱単位『交差点の』
https://kakuyomu.jp/works/16818093080339230333
お名前だけは、どこかでお見かけしていました。
作品には、おそらく初めて触れます。
すごいもの投げ込んできたなって思いました。
これの講評書くの大変だなと思うと同時に、他の人はどう読むんだろう、どのような講評書くのだろうって楽しみでもあります。
タイトルにもなっている交差点の部分とラストを除いて(追記:交差点を抜けた後にもありました。自分のメモ帳に鮮烈な場面として引用しておいたのに読みおとすなんてお恥ずかしい)、人称代名詞を一切用いずに進んでいくこの作品。これについて、みなさんと語り合いたいのです。というわけで、読みましょう!
9.楠木次郎『周回遅れのタイムトラベラー』
https://kakuyomu.jp/works/16817139554719825818
はじめましての方。
するすると頭の中に入ってくる大変読みやすい文体だなというのが第一印象。
私は音楽(というか音楽含め芸術全般)的教養が、悲しくなるくらいない――どれくらい無いのかといえば、楽譜の解釈という考え自体、のだめカンタービレで知ったくらいに教養がない――のですが、そんな私でもすらすらと読めます。ここらへんのさじ加減、すごいです。知っていることを書くとき、知らない人がついていけるようにコントロールを効かせながら書くというのは、大変むずかしいですから。
タイムトラベルものですが、ジャンルがSFではなく、現代ドラマに設定されているあたり、これは独りの男性の成長譚として読むものなのでしょう。
ゴルトベルク変奏曲をかけながら、読み、それが終わり、次の曲がはじまっていたことにも気がつかずに一気に読んでしまいました。
ちなみに、この作品の予告というタイトルで、エッセイも書かれているので、あわせて読むと面白いかもしれません(私は面白かったです)。
「【予告】新作『周回遅れのタイムトラベラー』」、楠木次郎『エッセイスムス』
https://kakuyomu.jp/works/16816700427831342557/episodes/16818093080572993199
というわけで、ゴルトベルク変奏曲かけながら、あるいは無音で読んでみましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=wwc7p-ynMPA
10.筆開紙閉『ハイパー・ハイブリッド・ニギリ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093077714992488
絶妙。私はニンジャスレイヤーという作品をほとんど知らず、たまにTwitter上で流れてくるのを眺めるか、ネット上で使われる独特の表現を目にするぐらいです。だから的外れかもしれないのですが、こういうときには「ワザマエ」と叫ぶのが良いんじゃないかなと思います。
かっこいい描写の中で異物のようにビカビカ光り続ける寿司、寿司のビカビカに慣れてきたときに差し込まれるサメにアロンダイト、本当に絶妙。常にぐらんぐらん揺らされ続けました。
一貫入魂の作品、とりあえず読め! 読んで満腹になって血みどろになりましょう!
11 倉井さとり『剥がして食べなきゃいけないんだよ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093079765586447
第一回遼遠小説大賞、金賞受賞者という強者。
https://note.com/tatsuinoradio/n/n5aa03f0ca4d9?magazine_key=m7be5aafc8224
受賞時とはペンネームを変えられていますが、受賞作品には先にURLを記載した講評から飛ぶことができます。
不穏な雰囲気を感じさせるタイトルからはじまる今回の作品は、甘酸っぱい青春もの風に始まりながら……。こちらの予想をじっとりとした描写の積み重ねで次々と裏切っていく逸品。くらくらきます。
というわけで、読んでみな、飛ぶぞ。
12 繕光橋 加『エイブクレイムス・スレイブズエイク』
https://kakuyomu.jp/works/16818093080817586737
第一回遼遠小説大賞、藤田桜個人賞受賞者さん。
https://note.com/tatsuinoradio/n/n5aa03f0ca4d9?magazine_key=m7be5aafc8224
前回の評議員の藤田さんは、詩をよくする方です。その方が前回推したのもむべなるかなと思うくらいに、文章が心地よい、一度朗読してみてほしい文章です。流れるような整えられた文章があるからこそ、後半での崩しがまた素晴らしい。
内容に関しては、今は踏み込みません。ただ、今この作品が描かれたこと、「怖いんだ!!怖いんだよ!!あの眼が、わ、私の前に再びやって来るのがさあ![中途の空行省略]」という語り手の吐露を大変素晴らしいものです。できることならば、私が書きたかった。
とりあえず音読だ、音読。
13 杜松の実『ドキュメンタリー』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076687537764
杜松の実さんは、不定期でジュニパーベリー文学祭を開催している方。
私もヴァース・ノベルがテーマの回で参加させていただいたことがあります。
さて、今回の作品、淡々とした筆致で描かれているのに、気がつくとはやく先を読もうとしている自分がいることに気がつく不思議なものでした。これはどうしてなんだろう。講評書くの大変そうだなぁ。
でも、この感覚、誰かと共有したり、語ってみたりしたいので、皆様も読んで語ってください。ちなみに第一回遼遠小説大賞でも出品されていて、そのときの講評の方々の楽しそう(かつ大変そう)な様子が講評読んでいてもわかりました。
なお、杜松の実さんは、noteにて、
「第二回遼遠小説大賞の感想」
https://note.com/asattenomiti/n/ne7e6f69229e9
を書いてくださっていますので、あわせてご紹介。こちらもまた楽しいです。
14 真狩海斗『三位一体の実験』
https://kakuyomu.jp/works/16818093077461064448
はじめましての方。
ヒップホップ的なサンプリングを用いた神話という自分でも何を言っているのか、伝えきれないようなことばでしか紹介できません。
こういう形で作品を創り上げるというの、私もやってみたかったのですが、うまくいかなくて断念したものです。すごいなぁ。
話はわからないのですが、でも、面白いんです。というわけで、皆様、読んだうえで、この面白さの原因を解明しましょう。
15 堕なの。『千五百秋』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081427947182
掌編小説をたくさん書かれている方。
今回は、短編小説で参加してくださいました。
中学3年生という多感な年頃を描ききった素敵な作品です。
奇をてらわずしっかりと描ききるのは、私にはできない仕事で筆力の高さというのはこういうときに使うのかもしれないと思いました。
というわけで、このしっとりとした作品、読んでみてください。
16 五三六P・二四三・渡『テレパスもどきと』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081670702538
タグにもある通り、サイバーパンクです。
人間の精神の拡張を目指す宗教団体が社会問題化し、いまだに傷跡が残った世界、とても格好良い!
このかっこいい世界で繰り広げられるこれまた格好いい物語、ずっと浸っていたいと思える作品です。
というわけで読め、読まないとサイバーパンクって叫びながら、延髄にコンセントぐりぐりするぞ(このようなシーンはありません。念の為)。
17 石田くん『プラトニック・スウィサイド』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081751901441
はじめましての方。
どんよりとした重々しさと飄々とした軽やかさ、息苦しい暗さと晴れた日のような明るさ、常に二律背反を感じさせる一作です。
タイトルから分かる通り、題材が題材だけに万人に勧めるということはできないのですが、大変優れた作品だと思います。
18 佐倉島こみかん『葵先生の『作り話』』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081400150781
第一回から引き続き参加の方。
現代的なテーマと普遍的なテーマを描ききった作品。
情報の出し方、話の進め方、とても丁寧で、それゆえに大変読みやすく、ものすごく感動しました。
こういう作品、しっかりと描けるのはとても素敵です。
読まないと損です。
19 立談百景『ヤバき者』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081917058219
暴力小説大賞ではお世話になりました。
この作品、まじヤバいです。ヤバすぎて、心がまじヤバくなってしまいました。本当にヤバいくらいにヤバくて、こんなヤバい作品書ける作者まじヤバすぎて、私の中のリスペクトメーターがヤバすぎってほどにヤバくなってます。
この作品を読んでくれ
どうぞじっくり読んでおくれ
ヤバにヤバいのたとへもあるぞ
読まないとまじヤバいから。
20 押田桧凪『からめて』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078269414587
第1回から引き続きのご参加。
第六回こむら川小説でお見かけして以来、素敵な作品を書く作家さんだなと愛読しています。他にも暴力小説大賞やペンギンSF等、よくお名前をお見かけしておりました。
さて、最初に読んだお話はカニの話で今回はタコの話、読んでいてとても不思議な感覚になりました。大急ぎで一読しただけで、まだ全く読めていないのですが、この不思議な感覚は皆様にも体験してほしいです。
というわけで読みましょう。
21 外清内ダク『Stayin' Alive in the Void』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081788783457
はじめましての方。いくつかの企画でお名前をお見かけしておりました。
播種船といったSFで見かける格好良いテーマを「頭がイカれ」俺たちのお話としてとても格好良く描かれています。ここに何かを投稿している者ならば何か感じ取るところがあるはずです。というわけで読みましょう。
22 毛盗『川のある土地』
https://note.com/kenusumi/n/ne024cef281c4
noteからの参加の理由は、リンクを開けばすぐにわかることでしょう。
「遠く」がテーマである以上、様々な表現形式を取り込まないといけないみたいなことを主催者が話していて、どこまで、それについていけるかわからないけれど、やってみましょうみたいなことになっていました。とりあえず、この作品がきた時点でそこで話していたことが無駄ではなかったことがわかります。
まぁ、リンクを開いてみましょう。いいぞぉ。
23 尾八原ジュージ『迷子のなり方』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082058592342
紹介する必要もないプロ作家、第8回カクヨムコンホラーの覇者にして、登録四年弱にして作品数五〇〇超えの方です。多分、存在自体が怪異(などと失礼なことを申してしまいました。すみません。でも、そんなことを書いてしまうくらいに、短期間でレベルの高い作品をどんどん出せる方です)。面白くないはずがないし、遠くないはずがない。抑えた筆致なのに一行目からすごい。
というわけでここで紹介しなくても皆読む(or 既に読んでいる)のだろうけれど、ダメ押しで一言。読みましょう。
24 宮塚恵一『マキニス・モエキア』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081598399226
様々な企画で講評側、参加者側としてお名前をお見かけする方。
私もうん◯の話を送ったにもかかわらず丁寧な講評をいただいて、嬉しかったことをおぼえています。
タグをみたら、SFでえっちな話が繰り広げられることはわかっていて、えっちなお話が大好きな私は鼻の穴を膨らませてページを開いて、えっちだし格好いいし、もうなんだか昇天しそうになっています。
なにいってるのかわからない、このスケベハゲだって? ならば読んでみましょう。
25 Pz5『蓮華泥中在水』
https://note.com/pz5/n/nbc0efb71e7cb
評議員の一員。芸術も仏教もアニメもすべてにおいて圧倒的なパワーで熱っぽく語る方。一度、スペース上でお話したときに圧倒されました。
そのとき、「プロットが魔法陣」というお話をされていたのですが、今回のプロットは曼荼羅でしょうか。
とりあえず、圧倒されよう。というわけでリンクを開いてプロットに見惚れるところからどうぞ。
26 高村 芳『同情』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082053854646
終始しめつけられるような作品。どういう風に表現すればよいのか、難しいのですが、決して不快ではありませんでしたし、惹き込まれました。ハッピーエンド(?)であるにもかかわらず、その後に苦しみが待ち受けているようかのような余韻を感じさせられるところがとても染み入りました。
というわけで読みましょう。
27 2121『褪せたインクと君の声』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082040350867
初参加の方。でも、別の企画で賞を取っていたりする実力者。この作品は物語をめぐる物語といったら、良いのでしょうか。私たち創作者(の相棒)の物語です。好物なので、嬉しいです。語り口がとても素敵です。夏の匂いがします。それも最近の殺人的な夏ではなく、まだ優しかったころの夏の匂い。
さぁ、書も捨てないで、町にも出ないで冷房の聞いた室内で噛み締めて読みましょう
28 syu.『少女を林檎とするならば』
https://privatter.net/p/11083729
私はインターネットに疎いおいちゃんなので、privatterというサービスをいまいち理解できていませんし、ここから作者様の情報をたどることもできません。
だから、作者さんの紹介はできないのですが、そんなものはいらないのかもしれません。本当に素敵です。というわけで読もう。
29 フカ『メロンパン日和』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076532161506
以前から色々と読ませていただいている作家さん。
作品が好きということだけではなくて、好きなものが被っているかもしれないとかで勝手に親近感を覚えていたりします。地球を防衛していたり、タグつけたオーバードーズのアジア系が刀振り回す無国籍っぽい町並みが好きだったりとか。
無国籍感あふれる小説だけでなくて、しっとりとした小説もうまく描かれる方で私はどちらも好きです。今回はしっとりした作風でしょうか。いいんですよ、これ。というわけで皆さん、読みましょう。
30 藤田桜『ハルピュイア』
https://kakuyomu.jp/works/16818093072795034854
おおとりを飾るのは、前回の評議員。
バットで頭かち割って脳みそを見てみたい方のお一人(素敵なことばを使う人の頭をかちわりたいという欲望を私はもっています)。
ところどころに挟まれる視覚的に揺さぶってくるところ、そこにぶちあたったとき、よっしゃきたーって叫んでしまいました。叫びの理由は自分でもよくわかっていないのですが、それは講評までに考えてみます。皆様も読んで、教えて下さい。
おわりに
というわけで全部紹介しきりました。
後半の作品については、急いで読んだこともあって、紹介がすかすかだったり、的外れだったりするかもしれませんが、ご寛恕いただけると幸いです。
講評の方で頑張ります。
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