バッドタイミング
愛須どらい
プロローグ?
「ハッ…!?」
オレは、目を覚ました。
「えっ…!?」
なぜかオレは、
「(バカな…!?
オレは死んだはずじゃ…!?)」
自分の身体を確認しようとしたオレは、
そこで初めて
身体の感覚が無い。
いや。
身体そのものが無かった。
「いやあ、危ないところじゃった!
まさに
「!?」
「ここは、いわゆる死後の世界。
そしてワシは、お前達の言うところの神様にあたる存在じゃ。
神様と名乗ったジイさんがニコリとする。
「死後の世界…?
じゃあオレは、やっぱり死んだんですか…?」
オレは、神様に
「そういうことじゃ。
その
360度好きな方向が見られるじゃろう?」
神様が言う。
「(本当だ…!)」
オレが意識を真上に向けると、
「実はお主が死んでしまったのは、
こちらの
いや、まずは謝らねばならんかったな。
本当にスマン…!」
神様が申し訳なさそうに頭を下げる。
「
「そうなんじゃ。
ただ、だからと言ってそのまま生き返らせることもできん。
お主の肉体は死んでしまったわけじゃからな。
…じゃが、
神様がニヤリとした。
「と言うと?」
「肉体は死んでしまったが、
この通り完全に消えてしまう前に
そこで、その
流行りの『異世界転生』というやつじゃな。
…ちなみに
神様はそう言ってうなずくと、
オレのほうに向かって両手をかざした。
「流行り?
イセカイテンセイ?
ちょ…、ちょっと待ってください…!」
オレがいた世界は、
戦っていた
そう質問する前に、
オレの視界は光に包まれた。
―完―
バッドタイミング 愛須どらい @cck230da
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