番外編!?今日は七夕!まさかみんなの望んだことが起きるなんて、、、!?

「ねえ、ムイ。今日七夕なんだよ」


「そうだね。アリナはなんのお願い事を書くの?」


「うーんとね、私は好きな人と一緒に過ごせること、、かな!!!」


「そうなんだね。すごくロマンチックな願いだね。」


「今日は放課後一緒に私の家に来ない、、?今私の家には竹が飾ってあるからお願い事書こうよ!!しかも今日の晩御飯はそうめんだし!!いい七夕過ごさない?」


もしかして今年の期間限定イベントである“七夕は誰と過ごす”はアリナルートになる

ってことか、、?うーんでも俺はカリナと過ごしたいから正直これは断るかな、、、


「俺、今日は、、、」


「それ私も参加していいですか?」


断ろうとしたムイの口を遮るようにカイナが参加しようとしていた。


「あら、カイナさん、これはこれは、、行事ごとは人が多いほど楽しいものですものね。全然構いませんよ。」


アリナは怒っていることを隠せておらず、怖い雰囲気を醸し出していた。


しかし一色はカイナの話を聞いて、カイナが行くなら「俺も行こうかな、、、」とぼそっと独り言が口から出た。それを聞き逃さずにアリナが急に顔を明るくして


「では、カイナさんもいますが、、楽しみですね!!!」


「アリナさん、一言余計ではありませんかね、、、」


一色は改めて女は怖いということがわかった。


そして学校が終わり、三人が待ちに待った放課後がやってきた。


「ムイ楽しみだね!!」


「ムイさん七夕を友達で過ごすのは、、、初めてで、、、緊張します、、、」


「二人とも一緒に楽しもうな、、、」


アリナとカイナって二人合わさるとこんなにも女子の裏というのがよくわかる、、、


二人がムイにはにこやかにしていたがたまにアリナとカイナが目を合わせる時がありそのときの目線が火花を散らしていた。


二人の間に挟まれた一色は肩身が狭い思いをしながらアリナの家へと向かった。


「さぁ、これが今年発注した竹だよ!!すっごく大きいでしょ!!」


アリナが手を広げて紹介された竹は全長四メートル以上はゆうにこえていた。


「これがお願い事を書く紙で、こっちがペン!はい、ムイどうぞ、あとカイナさんも」


「ありがとうアリナ」


「ありがとうございますアリナさん。」


一色とカイナはお願い事を書いていた。


その間一色は改めてアリナの家はお金持ちだと思い知らされた。あの学園に通う人たちは少なくとも社長の跡取りとか大金持ちの娘だったりとかだ。そんなことを思いながらお願い事を一色は書いた。


二人がお願い事をかき終わる頃にはすっかり星空が見える時間になっていた。


「二人とも!そうめんの準備できたから食べよー!」



アリナは、ムイとカイナがお願い事を書く終わったことを見計らって二人を準備された流しそうめんのところに連れて行った。


「すごいな、これも竹だよなアリナ。」


「そうだよ、これも竹を加工する職人の人に頼んで作ってもらったんだ!ほら、そろそろセバスチャンがそうめんを流すから、ムイはセバスチャンの方にカイナさんは背が低いから下流の方がいいんじゃない、、?」


「そうですね、私は二人よりも背が低いのであまりそうめんが取れない下流の方に行きますね、、、」


「カイナ、もし食べれなかったら俺の分も少しわけるよ。」


「本当ですか?ムイさんは優しいですね。」


カイナが微笑んでムイに感謝を伝えた。それを見た一色は嬉しく、推しに癒されていた。


「もう、、ムイ、、ったら、、、、」


それを見たアリナは少し顔をムッとしたが、この空気を無くすようにセバスチャンはそうめんを流し始めた。


「うまいな!このそうめん」


「そうでしょ!これも一級品を発送してもらったの。すっごく美味しいでしょ?」


「そうだな。カイナもしっかり食べれているか?」


「私の方も少し食べれています。美味しいですよ。」


「それなら良かったよ。」


「く、、私もっと食べたい気分なのでもっととろーっと、、」


「アリナさんって意外と食い意地張ってますね、」


「今日だけだし!!」


そして三人は楽しくそうめんを食べてアリナの家の2階で星空が綺麗に見れるとこがあると言われ、三人はそこに行った。


「ところで、ムイとカイナさんはなんのお願い事を書いたの?」


「私は好きな人と一緒に過ごせるように、、と書きました。」


「あら、カイナさんは私とおんなじことを書くんですね、、まさか私のお願い事を真似したんですか?」


「いいえ、そんな、、私は自分の願っていることを書いただけすよ」


二人の目線には常に火花が散っていた。しかし火花を散っても意味がないことを学習した二人は、、、


「ムイはなんて書いたの?」


「私もムイさんが何を書いたのか気になります!」


キラキラ目を輝かせてムイの方を見てきた。


「今の俺は、、、




               楽しく過ごせればいいかな、、、」





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エロゲの主人公に転生しましたが、可愛くてエロいメインヒロインより隠れ美少女のモブとパッピーエンドに向かいたいと思います。 あかごはん @464946Sae

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