第23話主人公って大変です、、、
「リーゼ生徒会長ってこんな人だったんだ、、、」
俺は今、エリ先輩の言っていた高嶺の花のような生徒会長の面影はなくただただアリナのような雰囲気を纏った人がいた。
「ムイくんのために僕頑張るから、、ムイくんのためならなんでする、、、」
まさにアリナのような感じであったが、ただ一つ違うことがある。
それは、ゲームで攻略対象ではないキャラのはずなのにもうすでにムイに対する好感度が明らかに高いということだった。ゲームでムイはリーゼ会長とは全く関わっていないのにも関わらず、アリナみたいになっているのが不思議だ。しかし、なぜ今このよう、、
「よし、そろそろ僕は本当に仕事に行かないと、、」
一色の考えを遮断するかのようにリーゼは部屋から出ようとしていた。
それを見た一色はすぐさま隠れるように他の空き教室に走って行った。
「きゃ!!」
しかし、一色が走って行った先の空き教室には、、
「アリナ、、、!?どしてここに、、?」
アリナがいた。彼女は戸惑ったかのようにムイを見て動揺をしていた。口で言葉を紡ごうとしていたが動揺していて全くうまく喋れていなかった。
「アリナ、、その写真って、、、、」
「こ、、これは、、え、、、あの、、、」
アリナの手には生徒会長のリーゼの写真があった。
「こ、、、これはね、、リーゼ先輩の写真がたまたま落ちてて私はそれをたまたま拾ったの、、」
一色はアリナの言った言葉が本当か嘘かも今、このエラーイベントのせいでわからなかった。だから一色はアリナが嘘をついているかを確かめることにした。
「そうなのか、、リーゼ先輩ってもしかして盗撮とかされていたのか、、?」
「、、!?、、そうそう!そうなのだから私はその盗撮をなくすように今写真を取ったの!」
「へー、そうなんだね。アリナはすごく優しいね。」
「あ、ありがとう、、!」
ーこれは嘘だー
一色はすぐにアリナの言ったことが嘘だと分かった。いつもならムイの言葉に喜ぶアリナなのに今回は苦笑いをしていた。
これはゲームのあるイベントの中でアリナが嘘をついているかを見分けることができるものがあった。それによって一色はアリナが嘘をついていることがわかった。
「わ、私そろそろ行かないと、、だからバイバイ!」
そのままアリナはムイの返事も聞かずに逃げるようにして走って行ってしまった。
これは怪しい、、、、
一色の感は正しかったなぜならこれによってアリナはメンヘラではなくなることを、、、、彼はまだ想像することすらできなった。
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